チアトンカプセルの腹痛や下痢等への効果と副作用!ブスコパンとの併用についても
チアトンは主に消化管疾患における胃痛などの痛みを緩和してくれる効果がある医薬品です。
なので、チアトンの作用機序や胃痛、結石、下痢、腹痛などへの効果・効能と副作用、カプセルや顆粒などのタイプや、小児への投与、ブスコパンとの併用についても知りたいのではないでしょうか。
それから、チアトンの市販薬はあるのかも気になりますよね。
そこで今回は、チアトンカプセルの腹痛や下痢等への効果と副作用、また、ブスコパンとの併用などについても詳しくお伝えしていきます。
目次
チアトンの効果と副作用は?
チアトンはチキジウム臭化物を主成分とする医療用医薬品で、内臓(消化器官)の痙攣や運動機能亢進、つまり活発に働きすぎている状態を鎮静化する作用と、過剰に分泌された胃酸を抑制する作用の二つがあります。
そして、消化器官をはじめとする内臓の筋肉は、副交感神経によって働きを調整されており、その副交感神経がアセチルコリンという神経伝達物質によって活性化されてしまうことで、痙攣や運動機能亢進は起こるとされています。
そんな中、チアトンはアセチルコリンを抑制し、内臓の緊張をとって弛緩させる「抗コリン作用」で胃痙攣による痛みや、腸が働きすぎることによって起こる腹痛や下痢などを軽減する作用も期待できます。
また、胃粘膜にあるムスカリン受容体という胃液を分泌する部分が過剰に働いてしまうことで胃酸の過剰分泌が起こっている時にも、チアトンは効果を発揮し、ムスカリン受容体の働きを抑える「抗ムスカリン作用」によって胃酸の過剰分泌による胃痛などの症状を緩和してくれます。
具体的には、チアトンは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、腸炎、過敏性腸症候群、尿路結石症、胆道疾患、胆嚢疾患などの病気に処方されます。
また、チアトンにはカプセルタイプと顆粒タイプの剤型があります。
副作用は?
チアトンはその作用から、口の渇き、便秘、発疹、排尿障害などの副作用が報告されているので、これらの症状が現れるようなら無理して続けず、医師に相談するようにしてください。
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チアトンとブスコパンとの併用について
チアトンと同じように内臓の筋肉の痙攣を緩和し、胃痛や腹痛を抑える医薬品としてブスコパンという医薬品があり、作用機序も同じなので、チアトンの代わりにブスコパンが使われることがあります。
そして、併用することによってより高い効果を期待するという処方もあるようですが、その分副作用が起きやすくなるため、医師の指示に従うようにしてください。
チアトンは小児へ投与しても良い?
チアトンの小児への投与などについては、安全性が確立していないため、医師から特別な指示がない限り行わないでください。
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チアトンの市販薬はある?
チアトンは医師の処方が必要な医療用医薬品のため、必要な時は病院を受診して処方に従って服用するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、チアトンカプセルの腹痛や下痢等への効果と副作用、また、ブスコパンとの併用などについても詳しくお伝えしました。
チアトンカプセルは抗コリン作用や抗ムスカリン作用などといった作用機序で消化器官に起きている筋肉の動きすぎなどによる痙攣や胃痛、それによって起こる腹痛や下痢などの症状を緩和させる効果のある医薬品で、カプセルと顆粒があるのでしたね。
そして、その作用ゆえに口の乾きや排尿障害などの副作用があり、同じ作用機序のブスコパンと併用することもできますが、副作用が起きやすくなるリスクがあるのでした。
また、チアトンカプセルには市販はなく、小児への投与も認められていない医療用医薬品のため、必要な時は病院を受診して、医師の処方に従って安全な範囲で使用してくださいね。
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