ラニチジンの胃痛などへの効果と副作用!ファモチジンとの違いも
ラニチジンはザンタック錠という名前で1984年から発売されている胃薬で、H2ブロッカーという種類に属します。
なので、ラニチジンの胃痛や吐き気などへの効果や抗がん剤としての作用、作用機序や点滴、注射液などの剤型、副作用や、ファモチジン(商品名ガスター)との違いについて知りたいのではないでしょうか。
それから、ラニチジン錠の薬価と市販薬はあるのかも気になりますよね。
そこで今回は、ラニチジンの胃痛などへの効果と副作用、また、ファモチジンとの違いなどについても詳しくお伝えしていきます。
ラニチジンの胃痛などへの効果は?ファモチジンとはどう違う?
ラニチジンは胃酸の分泌を抑える薬で、その作用機序としては胃壁にあるヒスタミン2(H2)受容体といってこれにヒスタミンという物質がくっつくと胃酸が分泌される部分をブロックし、胃酸の分泌を弱めることができます。
これによって、胃酸過多による症状を改善する効果があり、胃炎や胃潰瘍などで起こる胃痛や吐き気の症状を良くしてくれます。
それからラニチジンのようなH2ブロッカーでファモチジンなどもありますが、ラニチジン独自の特徴として、胃粘膜下の血流を増やす作用があることが報告されており、これによって炎症や潰瘍などの傷の治りを早める作用があるのではと考えられています。
一方で、ラニチジンと同じH2ブロッカーで古いタイプの医薬品にシメチジンという医薬品があり、これには胃癌や大腸癌などに対する抗がん作用が認められていますが、ラニチジンに関しては特にそうした報告はないようです。
また、ラニチジンは一般的に錠剤で処方されることが多いですが、ラニチジン塩酸塩注射液といって注射や点滴で処方するタイプの剤型もあります。
スポンサーリンク
ラニチジンの副作用は?
ラニチジンをはじめとするH2ブロッカーは安全性に優れ、副作用が少ない薬で、ラニチジンも副作用発生率は1.58%程度とされており多くはありません。
そして、生じうる副作用としては便秘や下痢、発疹があり、検査数値の異常として肝機能障害が報告されているため、ラニチジンを長期的に服用する場合は定期的に血液検査を行った方が良いでしょう。
ラニチジンの薬価は?市販薬はある?
ラニチジン錠は150mgで1錠あたり33.7円で販売されており、古い医薬品のため比較的安い値段ですね。
そして、医療用のみの取り扱いになるため市販薬はないので、必要な時は病院を受診して、医師の処方に従って使ってくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ラニチジンの胃痛などへの効果と副作用、また、ファモチジンとの違いなどについても詳しくお伝えしました。
ラニチジンはH2ブロッカーといってヒスタミン2(H2)受容体をブロックすることで胃酸の分泌を抑え、胃酸過多になっている症状を改善するので胃炎や胃潰瘍などで起こる胃痛や吐き気を治す作用があるのでしたね。
そして、ファモチジンなどと違って胃粘膜下の血流を増やす作用があるので、胃粘膜の修復をサポートする効果があるというメリットがありましたが、抗がん作用は特にないとのことでした。
そんなラニチジンは医療用のみの取り扱いで市販薬はないので、必要な時は病院を受診して、医師の処方に従って使ってくださいね!
スポンサーリンク