カナグルの特徴と副作用!ダイエット効果や下肢切断のリスクも

カナグルは、2014年から発売されている糖尿病の治療薬で、SGLT阻害薬という種類に属します。

なので、カナグルの特徴や痩せるなどダイエットの効果、半減期や副作用、下肢切断のリスクなどについて知りたいのではないでしょうか。

それから、カナグル錠の薬価についても気になりますよね。

そこで今回は、カナグルの特徴と副作用、また、ダイエット効果や下肢切断のリスクなどについても詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク

カナグルの特徴や効果は?

カナグルは血液中の過剰な糖分を尿から排泄させることで血糖値を下げる作用のある医薬品で、種類としてはSGLT2阻害薬に属しており、国内では田辺三菱製薬から100mg1錠あたり205.5円の薬価で販売されています。

そして、糖は私たちにとって生きるために必要なエネルギー源のため、貴重なエネルギー源をとりこぼさないよう、SGLT2は尿に入ってしまった糖分を体内に取り戻す働きがあるのです。

しかし、糖尿病の方では体内の糖分が過剰になっている状態なので、SGLT2の働きをブロックすることで、余分な糖分が尿からそのまま排泄されるため、体内の糖分を減らすことができるというのがカナグルのようなSGLT2阻害薬の働きです。

また、脂質の分解を促して高脂血症を改善させ、内臓脂肪を減少させるといった特徴を持っています。

これによって体重減少につながり、通常は飲み始めてから3ヶ月間で体重を2kg程度減少させることになるので、ダイエット効果も期待できるのですが、ダイエット薬として乱用することのないよう、注意が必要です。

ちなみに、半減期は約10.2時間前後とされており、1日1回の服用で十分に効果が続く医薬品です。

スポンサーリンク

カナグルの副作用は?

カナグルはメリットも多い薬ですが、デメリットとして、脱水と尿路系の感染に関する副作用に注意が必要です。

そして、SGLT2阻害薬は糖分を尿と一緒に排泄させますが、糖分が入った尿は浸透圧が高くなるため、水分をたくさん引っ張ってしまいます。

すると、排泄される尿量が多くなり、脱水になりやすくなるのです。

また、糖分が多い部位というのは、ばい菌が繁殖しやすくなるので、糖尿病の方はもともと感染症にかかりやすいことで知られていますが、SGLT2阻害薬は腎臓・尿管・膀胱などに糖分を多く集めてしまうため、これらの部位に感染が生じやすくなるという危険性もあるのです。

具体的には、尿路感染症や性器感染症のリスクが高くなるといわれています。

そのため、もともと脱水状態になりやすい方や、免疫力が低下していて感染しやすくなっている方はSGLT2阻害薬の使用について慎重に考える必要があります。

さらに、SGLT2阻害薬は尿を作る臓器である腎臓に作用する薬なので、腎臓の機能が悪い方はその効果が減弱してしまい、十分な効果が得られない可能性があることから、重度の腎機能障害がある方はSGLT2阻害薬はほとんど効かないとされています。

このほか、生じうる副作用として、

・ 頻尿

・ 便秘

・ 口の渇き

・ 体重減少

などが発生率29.1%の確率で報告されているので、過度な副作用が起きていないか十分に注意する必要があります。

スポンサーリンク

カナグルの下肢切断のリスクについて

2017年2月にカナダで行われた2つの臨床試験の中間解析データに基づき、2型糖尿病患者に対するSGLT2阻害薬の投与で下肢切断のリスクが上昇する可能性があるという警告文が発表されています。

そして、同様に、米食品医薬品局(FDA)もCANVAS、CANVA-Rの最終結果に基づき、同薬による下肢の切断リスクが高まると判断し、5月18日つけの安全性情報で警告を発表しています。

そのため、FDAではこれらの結果をふまえ、カナグルの処方開始前には、下肢切断の既往、下肢末梢動脈疾患、神経障害などの有無を確認するよう勧告しています。

また、投薬中においては下肢感染の徴候なども認めた場合には投薬を中止するべきと警告しています。

ただし、SGLT2阻害薬を処方したことにより下肢切断のリスクが増加する機序はまだ不明確で、皮膚障害や脱水による血栓などが関連している可能性はあると推測されるため、国内でも処方の際には、医師による十分な診断を行った上で、指示に従って服薬を続けることでリスクを回避できるとされています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、カナグルの特徴と副作用、また、ダイエット効果や下肢切断のリスクなどについても詳しくお伝えしました。

カナグルは、血液中の過剰な糖分を尿から排泄してしまうことで血糖を下げる作用のある医薬品で、SGLT2阻害薬に分類され、100mg1錠あたり205.5円の薬価で販売されているのでしたね。

そして、糖尿病や高脂血症の改善、内臓脂肪の減少や体重減少の効果があり、ダイエット効果も期待できるのですが、副作用も尿路感染症や性器感染症、頻尿、便秘、口の渇きなどが高い発生率で起こる可能性があるのでした。

こうしたカナグルはFDAなどで下肢切断のリスクがあると注意喚起されていることで知られていますが、事前に医師による十分な診察をしてもらうことと、服薬中も定期的な検査を行っていくことで危険性のリスクは下げられるので、安全な範囲で使用するようにしましょうね!

スポンサーリンク

このページの先頭へ