ワーファリンと食べ物の関係や禁止一覧!食事制限の注意点も

ワーファリンは、血が固まるのを防ぐ抗凝血作用のある医薬品で、心筋梗塞や脳血栓の予防のために使われますが、服用中の食事に関して注意の多い医薬品でもあります。

そのため、ワーファリンと食べ物の関係や禁止や禁忌、または注意が必要とされている食べ物一覧や量の制限、食事指導内容について知りたいのではないでしょうか。

それから、ワーファリンとグレープフルーツの相互作用についても気になりますよね。

そこで今回は、ワーファリンと食べ物の関係や禁止一覧、また、食事制限の注意点などについても詳しくお伝えしていきます。

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ワーファリンと食べ物の関係や禁止一覧は?

ワーファリンは、血栓(血の塊)ができるのを予防し、血液を凝固させる物質である凝固因子の働きを抑える抗凝固薬の一種です。

そして、ワーファリンはビタミンKを阻害することにより、ビタミンKを必要とする凝固因子の働きを抑制し、血液を固まりにくくすることから、ビタミンK拮抗薬とも呼ばれ、血管内や心臓内の血栓ができるのを予防しています。

そのため、ワーファリン服用中にビタミンKを含む食材を摂取する場合、注意点が多く、禁忌とされている食材も次のとおり3つあります。

・ 納豆

納豆1パック(40g)のビタミンK含有量は240ugと非常に多く、納豆の摂取後も、納豆菌が腸内で72時間もビタミンKを合成し続けると言われています。

そのため、少量の摂取でも多量のビタミンKを摂取したことになるため、納豆は禁止されていまいます。

・ 青汁

青汁1袋(3g)のビタミンK含有量は12.3ug~99ugですが、1日3袋飲むと最大297ugのビタミンKを摂取することになります。

そして、青汁は緑黄色野菜が主原料となり大量のビタミンKを含んでいるので禁止とされています。

・ クロレラ

クロレラ1日分の量(約3~8g)を飲むと、約46~288ugのビタミンKを摂取することになるため、クロレラも禁忌です。

それから、禁止ではないですが、大量摂取には注意が必要な食材は次の通りです。

・ ほうれん草

・ 小松菜

・ モロヘイヤ

・ ブロッコリー

・ 生わかめ

・ ひじき

これらは一度に大量摂取するのをやめておいた方が良いですが、小鉢くらいの量を目安にすると良いでしょう。

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ワーファリン服用中に受ける食事指導の内容!グレープフルーツは平気?

ビタミンK以外についても、上記以外の食事指導内容については次のようなものを受けることになります。

・ お茶

茶葉にお湯を注ぐ通常のお茶として飲む分には問題ないのですが、茶葉そのものにはビタミンKが多く含まれているため、抹茶や粉茶などは避けるようにしましょう。

・ アルコール

アルコールはワーファリンの効き目を弱くし、血栓ができやすくなるというデメリットがあります。

そして、大量のアルコールによって肝機能が弱くなると、今度はワーファリンの作用が強まって血が止まらなくなるなどの恐れがあります。

そのため、アルコールはなるべく避けた方が良いのですが、もし飲酒をしてしまった場合には、6~7時間ほど空けてからワーファリンを服用するようにしましょう。

一方、納豆のようにネバネバしている食材で、オクラや長芋、なめこなどは食べても問題ないですし、牛乳やヨーグルト、ヤクルトなどの乳製品についても飲み合わせ・食べ合わせに関して問題はないです。

それから、高血圧治療薬では併用に注意があるとされているグレープフルーツですが、ワーファリンに関しては併用しても問題ないです。

納豆を食べてしまったら?

もしもワーファリン服用中に納豆を食べてしまったら、血栓ができてしまうのではと心配する方が多いと思いますが、実際には多少の納豆を食べても即日血栓ができるわけではありません。

ただ、ワーファリンの効果が戻るまでに数日~1週間ほどかかることもあり、治療に支障がでるため、基本的には食べないようにし、もしうっかり食べてしまったということがあれば、病院を受診して医師に相談するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、ワーファリンと食べ物の関係や禁止一覧、また、食事制限の注意点などについても詳しくお伝えしました。

ワーファリンは、血の塊ができにくくなるよう、凝血作用のあるビタミンKなどの働きを抑制する作用のある抗凝血薬、つまり、ビタミンK拮抗薬の一種で、血管内や心臓内に血栓ができないように予防する目的で使用されており、服用中の食事に関して注意点の多い医薬品なのでした。

そして、特に禁忌とされているのは納豆、青汁、クロレラなどですが、それ以外にもブロッコリーなどの食品に関しては大量摂取をしなければ小鉢程度の量なら問題ないという注意点があったので、食材一覧についてお伝えしましたね。

ただ、グレープフルーツや牛乳などは問題ないですし、禁忌とされている納豆も、少量食べたくらいで即日血栓ができるわけではないですが、治療に支障は出るので、万一食べてしまった場合は病院を受診し、医師に相談するようにしてくださいね。

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