ワーファリンとビタミンKの関係!摂取量の上限や含む食品も

ワーファリンは、高血圧の患者などが脳血栓や心筋梗塞の予防として服用する抗凝血薬です。

そうしたワーファリンを摂取している患者はビタミンKの摂取に関して注意をしなければならないので、ワーファリンとビタミンKの関係として拮抗作用、リバースなどの作用機序、中和のための投与量、ビタミンKを含む食品で野菜、カリウムなら大丈夫なのかについて知りたいのではないでしょうか。

それから、ワーファリン服用中のビタミンKの摂取量の上限についても気になりますよね。

そこで今回は、ワーファリンとビタミンKの関係、また、摂取量の上限や含む食品などについても詳しくお伝えしていきます。

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ワーファリンとビタミンKの関係!含む食品などについても

ワーファリンは、血が固まるのを防ぐ抗凝血薬として、脳血栓や心筋梗塞の予防のために使用されている医薬品ですが、それに対してビタミンKは血液凝固に必要な成分の一つで、血液を固める作用を促進させる働きがあります。

そして、ワーファリンはビタミンK拮抗薬と呼ばれており、血液を固めるときに必要なビタミンKの働きを抑え、血栓ができないようにする(拮抗作用がある)医薬品であることから、ビタミンKを大量に摂るとワーファリンの作用が減弱してしまうとされています。

それから、ワーファリンは量の微調整が非常に重要な医薬品で、量が少ないと効かず、量が多すぎると副作用で出血を起こしやすくなるという特徴があるため、ワーファリン服用時にはこまめに病院を受診し、検査を行い、量の微調整が必要になります。

そんな中、ワーファリンの作用を弱める納豆などビタミンKを含んだ食品を摂ってしまうと、正しい効果が得られないばかりか、血栓ができるリスクも高めますし、適正なワーファリンの摂取量が判断できなくなるというデメリットがあるのです。

一方で、ワーファリンの過剰量投与が起き、出血などがある場合は、速やかな中和のためにビタミンKを10mgほど静脈投与するといった使い方をすることがあります。

そして、このビタミンKの投与量や投与方法はワーファリン過剰量投与による症状の具合によって異なるので、詳しくは医師の判断に任せるようにしてください。

ビタミンKを含む食材は?

ワーファリン服用中に最も注意をするべきビタミンKを含む食品といえば納豆で、その理由としては納豆に含まれる納豆菌は腸内でもビタミンKを産生し続けるため、長時間に渡って産生をし続け、ワーファリンの作用を減弱させてしまうという特徴があるからです。

それ以外に、ビタミンKを多く含み、注意が必要な食品といえば、主に緑色の野菜や海藻類が多く、青汁、緑色の野菜ジュース、クロレラなどがあります。

さらに、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツなどもありますが、こちらは一度に大量に食べない限り問題にはならないとされているので、そこまで神経質になる必要はありません。

ちなみに「K」と略され、干しぶどうやキュウリなどに多く含まれるカリウムですが、ビタミンKと全く異なる栄養素のため、カリウムに関してはワーファリン服用中に注意をする必要はありません。

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ワーファリン服用中のビタミンKの摂取量の上限は?

ワーファリンを服用している間、ビタミンKの摂取量には注意が必要になりますが、具体的にどれくらいの量までだったら問題が起きないのでしょうか?

それに関して、静岡県立大学グローバルCOEプログラムのサイトでは、

「安定した抗凝固状態を得るためには、約80ug/日のビタミンK摂取が理想的であり、ビタミンK摂取の変動幅は250ug/日以内にする。

また、ビタミンKの豊富な食品の消費を制限するだけでなく、食事からのビタミンK摂取を一定にすることが重要である」

とされているので、1日の摂取量の上限は250ug、それも毎日連続して摂ることが危険とされていることが分かります。

なので、納豆やクロレラについては、摂取は禁止した方が良いですが、クロレラを含む市販の野菜ジュースであれば、1缶あたり20ug程度のビタミンKを含有しているだけなので、1日1缶程度であれば影響は少ないということになります。

そのほかにも、シソの葉は100gでビタミンKが690ug含有されていますが、葉っぱ1枚であれば約1gしかありませんし、カットわかめも100gでビタミンKが1600ugですが、実際には水に浸けてボリュームを出して使うものなので、摂るのは約1g程度のビタミンKしか摂取しないということになります。

そのため、特にビタミンK含有量の多い食材だけを把握しておけば、「この食材は食べ過ぎなければ大丈夫」「この食材ならたくさん食べても大丈夫」といったように、おおまかに判断しておきコントロール程度で問題なく、それほど神経質にならなくても良いでしょう。

それに、納豆の場合も食べてしまって即日、血栓ができるなどということは考えにくいので、ついうっかり摂取してしまったということがあれば、その時点でワーファリンの服用を一度ストップし、医療機関を受診して医師に相談するようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、ワーファリンとビタミンKの関係、また、摂取量の上限や含む食品などについても詳しくお伝えしました。

ワーファリンは、血液を固める作用を持つビタミンKの働きを抑制して、脳血栓や心筋梗塞を予防する抗凝血薬の一種なので、ワーファリンを摂取中にビタミンKを大量に摂ると、ワーファリンの働きがリバースし、効果が減弱するというリスクがあるとのことですが、ワーファリンの過剰量投与の際には中和のためビタミンKを投与することもあるのでした。

そして、ビタミンKを含む食品として特に注意が必要なのは納豆やクロレラですが、それ以外にも緑色の野菜などには多く含まれている傾向があるものの、ワーファリン服用中の摂取量の上限はビタミンKの場合250ug/日とされており、それも連日摂ることが危険を招くのと、納豆やクロレラ以外の食品のビタミンK含有量は微々たるものであるため、摂取したからといって即日血栓が起きるということはあまりないのでした。

そのため、基本的には大まかにビタミンK量を把握しておき、たくさん食べ過ぎてはいけないもの、食べても問題ないものを知り、コントロールしながら安全に摂取するようにしてくださいね。

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