テノゼットの効果と副作用や投与期間と飲み合わせの注意点!妊娠中も大丈夫?
テノゼットは、B型肝炎ウイルスの増殖を抑制することでウイルス量を減らし、肝機能を改善する作用のある医薬品です。
なので、テノゼットの効果や投与期間、腎機能への副作用、妊娠中の利用や、バラクルードとの違い、飲み忘れた場合の対応や飲酒との併用について知りたいのではないでしょうか。
それから、テノゼットの薬価なども気になりますよね。
そこで今回は、テノゼットの効果と副作用や投与期間と飲み合わせの注意点、また、妊娠中も大丈夫なのか、といったことなどについても詳しくお伝えしていきます。
目次
テノゼットの効果や副作用は?
テノゼットはB型肝炎ウイルスの増殖を抑制することでウイルス量を減らし、肝機能を改善する作用のある医薬品で、通常はB型慢性肝疾患の治療に用いられます。
そして、B型肝炎の治療では従来はインターフェロン療法、ステロイド離脱療法などが行われていましたが、近年では抗ウイルス療法が積極的に行われており、テノゼットもそうした療法の一種ですが、こうした薬剤の使用で有効性は飛躍的に向上したものの、一方で薬剤耐性のB型肝炎ウイルスの出現が問題になっています。
特に、ラミブジンやアデホビルピポキシルといった薬剤は耐性ウイルスが比較的出現しやすい傾向にあることから、テノゼットは耐性ウイルスが出づらい医薬品として治療の第一選択に選ばれることが多いのです。
一方で、副作用としては吐き気や頭痛などが報告されているそうですが、もしもむくみや尿量の減少、のどの乾きといった症状が現れたら腎機能などの重度の腎機能障害の初期症状である可能性が考えられるので、すぐに使用を中止し、医師の診察を受ける必要があります。
それ以外にも、過呼吸や意識障害、手足の震え、皮下組織、内臓などへの脂肪の沈着、肝臓の腫大、激しい腹痛などにも注意をする必要があります。
バラクルードとの違いは?
薬剤療法で使われる医薬品として、テノゼットと同じくらい使用されているのが「バラクルード」という抗ウイルス薬ですが、バラクルードはテノゼットよりも錠剤のサイズが小さく、飲みやすいというメリットがあるそうです。
ただし、過去に1%程度の耐性変異が認められており、それに対してテノゼットは耐性変異の出現は認められていないとのことなので、長く治療を行う必要のあるB型肝炎のような治療においては、テノゼットの方が重宝されるシーンが多いのも分かりますね。
それに、バラクルードは空腹時に服用するというルールがありますが、テノゼットは1日1回の服用で問題ないので、負担が軽いという見方もできます。
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飲み合わせの注意点や投与期間は?妊娠中の利用も
テノゼットは1日1回服用するとされているので、朝食の後などタイミングを決めておけばなかなか忘れることはないと思いますが、もしも飲み忘れてしまった場合は、気がついた時点ですぐに1回分を服用するようにしましょう。
ただし、次に服用する時間が近い場合は服用せず、次の通常の服用時間に1回分を服用するようにして、絶対に2回分を一度に飲むのはやめましょう。
それから、テノゼットについて飲み合わせの禁忌とされている医薬品はないですが、併用に注意が必要な薬として、バルトレックス錠、ノービア錠、ゾビラックス錠、ハーポニー錠、ザイアジェン錠など、様々な薬があるので、自己判断せず医師に相談しながら飲みましょう。
また、肝機能の治療のために服用する医薬品ですので、当然のことながら飲酒は禁止になります。
さらに、投与期間についても、B型肝炎の完治については医師の診断が必要になるので、自己判断で服用をやめたりせず、処方に従って服用を継続するようにしてください。
妊娠中は服用していい?薬価も
テノゼットの妊娠中の投与に関する安全性は認められていないので、これについても医師に相談してから、特別な指示があったときを除き、自己判断で服用しないようにしましょう。
そして、テノゼットの薬価は300mgが1錠あたり996.5円とのことで、かなり高額な医薬品ですが、市販はされておらず、ジェネリックの購入も国内ではできません。
そのため、必要な場合は病院を受診し、医師の処方で購入するようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、テノゼットの効果と副作用や投与期間と飲み合わせの注意点、また、妊娠中も大丈夫か、といったことなどについても詳しくお伝えしました。
テノゼットは、B型肝炎の治療薬で、抗ウイルス作用で肝機能を回復させる効果があり、薬物療法で使われる医薬品の中でも第一選択とのことでした。
そして、同じ抗ウイルス薬であるバラクルードとの比較では、錠剤のサイズがテノゼットの方が大きいものの、テノゼットは耐性変異が出現せず、投与期間が長期間になりやすいB型肝炎においては重宝されているのですが、副作用として腎機能への影響もありうるのでした。
そんなテノゼットの飲み合わせの注意点や、薬価についてもお伝えしたので、必要な場合は医師の処方で購入するようにし、しっかりと病気の治療に取り組むようにしましょうね。
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