尖圭コンジローマの女性の初期症状と原因や治療法!手術は必要?

尖圭コンジローマは、様々な性感染症の中でも最も症例の多い病気の一つといわれています。

なので、尖圭コンジローマの女性の初期症状でかゆみ等や原因と感染経路、潜伏期間、そして検査方法や病院の受診科は何科かといったことについて知りたいのではないでしょうか。

それから、尖圭コンジローマの女性の治療法で薬や手術、妊娠中の対処法や自然治癒や完治は可能なのかといったことも気になりますよね。

そこで今回は、尖圭コンジローマの女性の初期症状と原因や治療法、また、手術は必要なのかといったことなどについても詳しくお伝えしていきます。

尖圭コンジローマの女性の症状は?原因なども

尖圭コンジローマは性感染症の一種で、性器とその周辺にイボができるのですが、その患者数は性感染症の中で最も多く、「性器クラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペスウイルス感染症」につづいて次に多いと言われています。

そして、厚生省による報告では、2009年には3,190人だったのが、2014年には5,687人が報告されており、他の性感染症と違って患者数の減少率が低く、増える一方です。

それから、尖圭コンジローマは性交の経験がある人なら誰もが感染、発症する可能性がある病気で、主に10代後半~30代の若い世代に多いとされています。

そして、男性のピークは25~29歳、女性のピークは20~24歳で、男性より女性の方が少し若いうちに感染する傾向があることも特徴で、女性の場合、性交歴を持つ方の60~80%は、一生のうちに1度は感染するというありふれた病気です。

尖圭コンジローマの原因は?

尖圭コンジローマの原因ウイルスはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスで、このウイルスには100種類以上の型があるのですが、尖圭コンジローマの場合は主に性器や粘膜に感染する「HPV6型と11型」によって引き起こされるとされています。

そして、HPVのほとんどの感染は一過性にすぎず、体が本来持つ免疫で自然にウイルスを消滅させることができるのですが、尖圭コンジローマを引きおこすHPVには良性と悪性があり、良性の場合に尖圭コンジローマを発症し、悪性の場合に子宮頸がんや陰茎頸がんの原因になることが分かっています。

このように、型によってはがんになる可能性もあるのですが、全ての方に当てはまるわけではないですし、がんの発症までには長期間を要し、その間は自覚症状がないことが多いので気づかない場合が多いそうです。

ただし、尖圭コンジローマと同時に、子宮頸がんや陰茎頸がんに罹患している可能性もゼロではないので、十分に注意が必要です。

こうした尖圭コンジローマの感染は、皮膚や粘膜にある小さな傷からウイルスが侵入して感染・発症するのですが、主な感染経路としてあらゆる性行為(セックス、アナルセックス、フェラチオ、クンニリングス)によって感染することが知られています。

そして、セックスで皮膚や性器が擦れ合う時に、目に見えない小さな傷がつき、ウイルスが侵入してしまうため、外陰部にアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などが既にある場合は、特に感染しやすいです。

また、オーラルセックスでは喉に感染し、悪性HPVだった場合は口腔がんを発症させる原因になりますし、このように、ほとんどが性行為で感染するのですが、稀に銭湯やサウナでうつることもあるとされています。

それから、母子感染で新生児への感染もあり、感染すると赤ちゃんの喉にイボができる「再発性呼吸器乳頭腫症」を引きおこし、呼吸困難になって命に関わることもあるので、妊娠中に感染が確認された場合は、分娩までに完治をさせる必要があります。

症状は?

尖圭コンジローマはウイルスに感染してもすぐにイボなどの症状が現れるわけではなく、発症までの潜伏期間は3週間から8ヶ月とされており、感染から発症まで比較的長くなることが特徴です。

その間、かゆみや痛みなどの自覚症状がないので、感染にほとんど気づくことがなく、尖圭コンジローマの患者はいつ感染したかほとんど分からないという方ばかりだそうです。

そして、イボが現れると、男性でも女性でも、次のような症状が現れます。

・ 大きさは1~3mm前後から数センチまでサイズが様々

・ 先がとがっていて固く、ざらざらしている

・ 白、ピンク、褐色など色も様々

・ イボは単発からどんどん増えて塊になることがある

・ イボは増殖すると鳥のトサカやカリフラワーのような形になることがある

・ 痛みやかゆみはほとんど現れない

そして、女性の場合は、大小陰唇や膣前庭といった性器の外側と、膣や子宮頸部など性器の内側にできることが多く、肛門周辺や肛門内、尿道口にできることもあるそうです。

それから、女性の場合はたまたまお風呂で洗っているときにイボを発見したり、歩くときに違和感を感じて気づく方が多いのですが、基本的に見つけにくい場所にできるので、放置してしまうことが多いようですね。

ただ、パートナーが感染すると、その相手も3人に2人は9ヶ月以内には感染するといわれているので、自分の症状も相手の症状も、気づいた時には言いにくいことかもしれませんが、どちらも悪化する前に隠さず話して早期に対処するようにしましょう。

尖圭コンジローマの治療法!手術は必要?完治は可能?

尖圭コンジローマの原因ウイルスであるHPVに感染しても、もともとの免疫力が高い場合にはイボが全くできず、1~2年でウイルスが自然に消えていくこともありますし、稀に男性でも女性でも、イボができてからでも自然と治癒することもなくはないそうです。

ただし、こうした自然治癒に期待してしまうのはとても危険で、ウイルスはイボの周りの皮膚に潜在しているので、治療をしない限りどんどん増え続け、増殖すると治療が難しくなりますし、癌を誘発する悪性HPVに感染している場合はとても危険ですよね。

そのため、次の通り正しく検査を行い、早めに治療を行いましょう。

尖圭コンジローマの検査方法!何科に行けば良い?

尖圭コンジローマは、イボが出来ている状態なら、触診や視診のみですぐに判断できるという特徴があるので、思い当たるふしがあるのであれば、性病科か皮膚科を受診しましょう。

ただし、診断の時はズボンやスカートを脱いで触診や視診を行うので、女性で抵抗がある方は女性医師がいる婦人科や産婦人科を選ぶようにしましょう。

ちなみに、男性の場合は泌尿器科です。

そして、触診や視診で十分検査が可能ですが、まだイボが小さく判断が難しい時には組織検査や遺伝子検査などを行うこともあるので、医師にまずは診てもらってから判断するようにすると良いでしょう。

尖圭コンジローマの治療法は?

尖圭コンジローマの感染が確認された場合は、塗り薬による薬物療法と、外科的な治療法の2種類があります。

・ 塗り薬

尖圭コンジローマの治療薬としては、世界中で使用されているアルダラクリーム(日本名:ベセルナクリーム)という塗り薬を直接イボに塗って治療すると良く、これによってウイルスの増殖を抑制して免疫を作り、ウイルスに感染した細胞を消失させる作用を持っているそうです。

・ 外科的手術

外科的治療(手術)では、小さなイボの場合は液体窒素でイボを凍らせて除去する凍結療法を、中程度のイボには電気焼灼器という電気メスでイボを焼く治療法を、さらに大きい場合は広範囲のイボを炭酸ガスレーザーで蒸酸させる治療法を行います。

これらの外科的治療法は、1度の治療では完治しないのですが、数回の治療を重ねることによって根治治療ができるとされています。

そして、尖圭コンジローマは患者の4人に1人は3ヶ月以内に再発するという再発率の非常に高い病気で、治療を受けた人の実に25%の方が再発しています。

それに、再発するタイミングもバラバラで、3ヶ月の場合もあれば、半年の方もいますので、100%完治といえるのは、1年間で1度も再発がなかった状態なので、治療後もしばらく通院を続け、経過観察をするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、尖圭コンジローマの女性の初期症状と原因や治療法、また、手術は必要なのか、といったことなどについても詳しくお伝えしました。

尖圭コンジローマは非常に感染率の高い性感染症で、初期症状が現れにくく、3ヶ月ほど経ってイボができるのですが、女性の場合は場所が分かりにくく、かゆみや痛みもないので気づかないまま放置してしまいますが、癌のリスクがあることもお伝えしました。

そして、可能性があるようなら触診や視診で診断が可能なので、女性なら婦人科を受診して診断してもらうことをオススメしました。

それから、治療法にはアルダラクリームによる薬物療法か外科的手術があるのですが、尖圭コンジローマは再発率が非常に高いので治療後1年間は経過観察を続け、妊娠中に万一見つかったら分娩までにしっかり治すようにしましょうね!

ちなみに、アルダラクリームについては次の記事で詳しくお伝えしているので、合わせてご覧下さい!

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