産後うつ病の定義と原因や発症率の統計!症状チェックリストも
出産を経験した女性は、環境によっては一人で育児のすべてを抱え込んでしまうことで、産後うつ病という病気にかかることがあります。
なので、産後うつ病とは何かその定義や、その原因、双極性障害との関係、症状のチェックリストや発症率の統計について知りたいのではないでしょうか。
それから、産後うつ病の治療方法で薬なども気になりますよね。
そこで今回は、産後うつ病の定義と原因や発症率の統計、また、症状のチェックリストについても詳しくお伝えしていきます。
産後うつ病って?定義や原因は?発症率の統計も
出産後は休む間もなく日々の授乳や寝かしつけなど赤ちゃんのお世話に一気に襲われるので、特に初めての場合は疲労困憊してしまいますよね。
そして、疲れだけではなく気分まで落ち込んでしまって、精神的に不安定になっているようであれば、それは産後うつかもしれません。
産後うつとはその名の通り、産後に現れるうつ症状のことで、育児へのプレッシャーや不安など心理的な要因で起こることが多く、うつ病の一種なのですが、ご主人や両親の協力を得られず、一人で育児をしなければならない方ほど発症しやすく、産後うつかもと思っても誰にも相談できない方が多いようです。
そして、家事も育児も完璧にこなしたい!と責任感が強い方は特に要注意ですし、一人目の赤ちゃんの時は大丈夫だったのに二人目の産後にはじめてうつ病になってしまう方も少なくありません。
こうした産後うつの症状は、母親の体が妊娠前の状態に戻ろうとするためにホルモンバランスが崩れ、体も不安定なところに、育児によって睡眠時間がバラバラになったり、赤ちゃんのペースを優先するあまり自分の時間が全くなくなり、疲労が蓄積して発症すると言われています。
そして、産後うつの時期や長さには個人差があり、産後2~3週間頃から発症する方が多いですが、産後3~4ヶ月過ぎてから症状が出る人もいますし、回復までの期間も1ヶ月から1年以上かかる人もいるそうです。
さらに、産後うつの国内での発症率は、産後の女性のなんと10%もの方が発症しているという統計データがあるそうなので、驚きですよね!
また、アメリカの研究だと、産後まもない女性1万人を対象に調査したところ産後4~6週の時点で10%以上にうつ病が見られ、そのうち23%が双極性障害だったという研究結果も出ているのだそうです。
そして、双極性障害とは、家族歴や躁鬱を繰り返すなどといった特徴があるそうなので、元々気分の落ち込みと上がりが激しい方などは注意した方が良いそうです。
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産後うつ病の症状のチェックリストは?
もしかして、私は産後うつ病かも?と悩んでいる方のために、症状のセルフチェックリストをお伝えするので、時間のあるときにやってみてくださいね。
・ イライラして落ち着かない
・ 気分が落ち込んで涙がでてくる
・ 考えがまとまらず、家事の段取りができなくなることがある
・ 自分の好きだったことへの興味を失ってしまった
・ 性欲や睡眠欲の減少
・ 過食気味、拒食気味
・ メイクをする気がない
・ 洋服やアクセサリーなどへの物欲もない
・ 子どもはかわいいのに、お世話はしたくないと感じてしまう
・ 何もかも自分が悪いと責めてしまう
・ 自分ばかり大変だとパートナーに当たってしまう
・ 先のことを考えると不安になる
・ 友達と会うのもおっくう
・ 頭痛や吐き気がある
・ 下痢や便秘になる
・ 頻繁に胃が痛くなる
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産後うつ病の時の対策!
産後うつ病は、れっきとした病気の一種なので、きちんとした治療が必要です。
そして、精神科や心療内科のある病院、または地域の保険センターなどでも相談ができますし、産後の1ヶ月健診で医師に相談するのも良いでしょう。
それから、カウンセリングをしてもらったり、必要であれば薬物療法を行って、睡眠をしっかりとれるようにしたり、精神状態を安定的にすることで徐々に改善することもできるので、医師の指示に従って正しく服用するようにしましょう。
また、普段の暮らしでも完璧にやらなくても良いと受け入れること、パートナーなどにできるだけ協力をしてもらって睡眠時間を確保すること、そして、育児本などを参考にしすぎず自分なりのやり方も認めてあげられるよう前向きな気持ちでいることも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、産後うつ病の定義と原因や発症率の統計、また、症状のチェックリストについても詳しくお伝えしました。
産後うつ病は、女性の体が出産前の状態に戻ろうとするためにホルモンバランスが崩れたり、育児へのプレッシャーや不安など心理的な要因が重なって起こるうつ病の一種で、産後の女性の10%の方が発症しており、双極性障害とも関連性が高いのでしたね。
そして、心理的・身体的な症状のセルフチェックリストをお伝えしたので、参考にしつつ、病院の心療内科や、1ヶ月後検診などで我慢せずに相談するようにし、カウンセリングを受けたり、必要であれば薬物療法で精神安定剤なども投与してもらえるので、周りの協力をできるだけあおぎながら自分の体を大切にしてあげてくださいね。
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