子宮内膜症の検査は痛い?入院の有無や料金と時間!生理中は?
子宮内膜症は月経が活発になる20~40代の女性に多く、生理痛がつらいと思っていたら実は子宮内膜症だったといったように、決して珍しい症状ではありません。
なので、子宮内膜症の検査方法で内診やエコー、血液検査、超音波検査や、費用、入院の有無や検査は痛いのか、処女でも大丈夫なのか、生理前や生理中、妊娠中などのタイミングでも問題ないのか、検査の頻度も知りたいのではないでしょうか。
それから、子宮内膜症の検査の結果の見方で数値などのポイントも気になりますよね。
そこで今回は、子宮内膜症の検査は痛いのか、また、入院の有無や料金と時間、生理中でも検査ができるのか、といったことなどについて詳しくお伝えしていきます。
目次
子宮内膜症の検査は?痛い?タイミングなど
子宮内膜症とは通常は子宮内にあるはずの子宮内膜の組織が、卵巣や卵管といった子宮以外の場所に形成されてしまう病気で、子宮外にできた子宮内膜の組織も、月経になると剥がれて出血が起こりますが、経血として排出できないという問題があるので、つらい痛みが生じます。
そして、子宮内膜症になると、まず生理痛が重くなり、経血量が増え、排便痛や性交痛、排尿痛などが現れ、全く痛みが現れない方もいれば、人によっては陣痛よりつらい痛みに悩まされる方もいます。
それから、この痛みは自然に回復する場合もあれば、閉経までずっと続くこともあります。
こうした子宮内膜症は、一般の方には5~10%の頻度で診られるのに対し、不妊症では20~30%の方に見られ、子宮内膜症は不妊の原因と考えられているので、できるだけ早く婦人科を受診し、次の通り検査を行いましょう。
子宮内膜症の検査方法は?
1、 問診
まずは、初潮の時期や生理周期、生理痛の程度など、生理に関する質問や、2~3ヶ月分の基礎体温表、生理周期など細かな質問に多く回答することになるので、受診前に整理して持っていくと良いでしょう。
2、 内診・膣鏡診・直腸診
内診は、医師が膣から指を入れて、子宮の状態や腫瘍の有無を確認する検査で、これは必須の検査です。
そして、膣鏡診は「膣鏡」を膣から挿入する方法で、直腸診は肛門から指を入れてしこりの状態や卵巣の腫れを確認する検査ですが、直腸診の方は全員にやるわけではなく、医師が必要と判断したら行うそうです。
3、 超音波検査
超音波はエコーを使って子宮内の状態をモニターに映し調べる検査で、これによって子宮や卵巣の位置や大きさに異常が生じていないか、腫瘍がないかなども分かるそうです。
そして、子宮内膜症の場合は膣内に棒状の器具を差し込む「経膣エコー」がほとんどで、お腹に器具を当てる「経腹エコー」はあまり行われないそうです。
4、 血液検査
子宮内膜症にかかると、血液中に含まれるCA125の数値が高くなるのですが、採血のために注射の針を刺すため、少しだけ痛みが生じます。
そして、正常の場合はこのCA125の数値が35以下ですが、子宮内膜症の軽度だと50前後、中度だと80前後、重度だと120前後、卵巣がんや子宮内膜がんの場合は300以上だそうなので、目安としてチェックするようにしましょう。
ただ、この数値は子宮内膜症があってもあまり出なかったり、子宮内膜症であっても生理中は基準値を超えることもあるので、内診などに加えて補助診断として使用されることが多いそうです。
5、 MRI・CT検査
MRIは磁気、CTは放射線を利用し、体の断面図を撮影して診る検査方法で、超音波検査よりも精度が高く、子宮の状態を調べることができるそうです。
そして、5mm以下の病変や、体の奥深いところで起きている異常は発見しづらく、癒着も分からないことがあるものの、悪性腫瘍が疑われる場合は行います。
子宮内膜症の検査は痛い?
こうした内診や膣鏡診、直腸診を受けることに抵抗感がある方も多いと思いますし、痛みは医師の技術にも左右されるので一概には言えないものの、検査の内容や体質によっては痛みを感じることもあるそうです。
ただし、子宮内膜症を見つけるために重要な検査なので、頑張って受けるようにしましょう。
ちなみに、性交渉の経験がない処女の方の場合は、事前にそれを伝えれば、医師もその意向をくみ取って検査を行ってくれます。
子宮内膜症の検査タイミングは?生理中でもできる?頻度など
子宮内膜症の検査を受けるタイミングですが、内診や直腸診では下着を脱いだ状態になるので、出血のない生理以外の時期の方が適切です。
それから、生理中は血液検査の値が高くなってしまって、子宮内膜症かどうか判断が難しくなるので、生理前も避けた方が無難です。
ちなみに、妊娠中は子宮内膜の増殖や剥離のサイクルがストップして、子宮外では出血が止まるので、妊娠中は検査をしないのが普通だそうです。
そして、症状が進行することもないことから赤ちゃんに影響はほとんどないので、子宮内膜症だと分かっていても治療の必要はないそうです。
検査で入院は必要?
上記で紹介した臨床診断の精度は、60~70%程度と言われていて、実は確定診断をするには腹腔鏡で検査をする必要があるのですが、この検査のためには入院をして麻酔を行うため、同時に手術での治療も合わせて行うことになるそうです。
スポンサーリンク
子宮内膜症の検査でかかる費用は?
子宮内膜症の自覚症状がある場合や、不妊検査の結果、子宮内膜症が疑われて検査を受ける場合は、基本的に保険が適用されるので、自己負担額は3割になります。
そして、費用は医療機関によっても多少異なりますが、超音波検査や血液検査は5,000円~7,000円程度で、MRIやCT検査になると1万円前後が目安になるそうです。
それから、入院の場合は手術費用も合わせるので、30万円前後が目安となるそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子宮内膜症の検査は痛いのか、入院の有無や料金と時間、また、生理中も行えるのか、といったことなどについて詳しくお伝えしました。
子宮内膜症の検査は、問診や内診が必須で、それに加えて膣鏡診・直腸診・超音波検査・血液検査・MRIやCT検査などを補助診断として行うので、血液検査の結果の見方や確定診断には入院が必要になることをお伝えしました。
そして、痛みは医師の技術によって感じることもありますが、検査を行わないと子宮内膜症の有無は分からないので、がんばって受ける必要があり、処女の方の場合は医師に伝えると良いとのことでした。
それから、自覚症状がある時や不妊治療を行っている方にはこうした検査に保険が適用になるので、それほど高い検査ではないですし、内視鏡検査の頻度は不妊の場合20~30%ほど見られるので、できるだけ早く受診しチェックするようにしましょう!
また、子宮内膜症の治療薬としてディナゲストが有名なので、合わせてチェックしておきまよう!
↓ ↓ ↓
「子宮内膜症へのディナゲストの効果と副作用!値段や妊娠についても」はコチラ!
スポンサーリンク
子宮内膜症に関する理解を他の記事を読んで深めましょう!
・子宮内膜症の痛みの出る場所や時期と緩和する方法!なしの時は?
・子宮内膜症に効くピルの種類と効果や副作用!やめるタイミングも
・子宮内膜症の症状の特徴!頻尿や吐き気と腰痛や出血などに注意!