子宮内膜症の手術費用と入院期間!手術後の妊娠率やリスクも
子宮内膜症は多くの女性が知らないうちにかかっている可能性のある病気で、重症化すると手術が必要になる場合もあります。
なので、子宮内膜症の手術方法で腹腔鏡を用いた場合や手術費用、日帰りは可能か、入院する期間、手術にかかる時間、手術後の痛みや生理、妊娠率、リスクや手術の失敗、デメリット、体験談について知りたいのではないでしょうか。
それから、子宮内膜症で手術から2年後の再発する可能性や、手術しないで治るのかといったことも気になりますよね。
そこで今回は、子宮内膜症の手術費用と入院期間、また、手術後の妊娠率やリスクについても詳しくお伝えしていきます。
目次
子宮内膜症の手術方法は?
子宮内膜症の症状は、月経をむかえるたびに痛みが悪化していき、中には陣痛よりもつらい痛みに耐えながら閉経まで患う方もいますが、不妊の要因になることもあるので、できるだけ早く検査を行い、適切な治療を行うことが必要です。
そして、症状によっては薬やピルを使って妊娠時と同じようなホルモン環境にする偽妊娠環境や、人工的に閉経と似た状態にする偽閉経治療のどちらかを行うことが多いですが、この治療を中断すると再び月経が始まり、子宮内膜症が進行する可能性があります。
一方で、子宮内膜症の中でも卵巣に病巣ができる「チョコレート嚢胞」で、5cm以上のサイズの場合は、破裂する恐れがあるため、次のような手術を行うことになります。
1、 腹腔鏡手術
お腹の中をモニターで確認しながら行う手術で、方法としては、お腹に小さな穴を開けて、そこから腹腔鏡と手術器具を挿入しますので、開腹手術に比べたら傷は小さくて済みますが、全身麻酔を行うため、3~4日は入院する必要があります。
そして、この方法は、特に不妊治療を行っていて、すぐに子供がほしいと望んでいる方に薦められることの多い手術で、術後の癒着は少ないのですが、子宮内膜症が再発する可能性はあるとのことなので、早めに妊娠できるように計画的に治療をすることをオススメします。
それから、開腹手術に比べると手術時間は長くなりやすいため、手術の途中で時間のかかり方によっては開腹手術に変更することもあるそうです。
2、 開腹手術
お腹を切開して行う手術で、こちらの方法は特に、過去に開腹手術を行った経験がある方や、子宮内膜の癒着が強いと考えられるケースに対して、薦められる方法だそうです。
そして、腹腔鏡手術に比べて体への負担も大きいため、入院期間は7~10日は見ておいた方が良いでしょう。
こうした子宮内膜症の手術は基本的には日帰りは難しく、手術内容や病巣の検査結果によっては術後の入院日数は異なります。
子宮内膜症の術後の妊娠率は?痛みやデメリットなども
子宮内膜症の手術は、場合によっては2時間近くかかることもあり体に大きな負担になりますし、手術を行っても完治できるわけではなく、術後はかなり痛みが生じます。
そして、実際に手術を経験した方の体験談を見ても、術後1日目は水を飲むこともできず、入浴もできず、点滴はするので尿意は起こるものの、導尿菅などで対処するので、初めての方にはつらいですね。
それから、痛み止めの注射も腸の動きを止める可能性があることから、よほどのことがない限り医師も我慢するよう促すケースが多いそうです。
また、他の体験談では麻酔の失敗があり、麻酔がろくに効いていない中で手術が行われ、術後の痛みがつらすぎたなど、怖い体験談も見受けられます。
それだけ我慢しても、子宮内膜症は再発するリスクがあり、不妊治療で手術を行った方は、術後になかなか妊娠できないと子宮内膜症が再発しているのではと不安になる方が多いそうです。
とはいえ、不妊の原因が全て子宮内膜症ではないように、子宮内膜症であっても妊娠できることはありますし、妊娠中は子宮内膜症の症状の進行が止まるので、手術などの治療を行わなくても胎児への影響を心配することなく出産することも可能だそうです。
そして、次の通り、手術を受けることによって妊娠できる確率は上がるそうなので、チェックしてみましょう。
・ 30歳以下の場合
手術の20ヶ月後の妊娠率は60%、60ヶ月後には80%を超えます。
・ 31~35歳の場合
手術後20数ヶ月あたりで50%になり、40ヶ月後で約60%になります。
・ 36歳以上の場合
10数ヶ月後までは確率は0%で、20ヶ月後には10%ほどになります。
そして、30ヶ月を過ぎたあたりから20%に回復しますが、その後は卵子の老化の影響で、それ以上の上昇は見られないそうです。
このように、子宮内膜症の術後の妊娠はほとんどの場合2年以内に成立しますが、それを過ぎると再発する心配が出てきます。
それだけを聞くとつらい思いをしてまで子宮内膜症の手術を行うべきか迷ってしまいますが、手術以外の治療法となるとホルモン剤や鎮痛剤でつらい副作用を我慢して行わなければならなかったり、手術も治療もしないでいると、閉経までずっとつらい痛みに耐えなければなりません。
そのことを考えると子宮内膜症の治療で手術は最も短期的なデメリットで済ませることができ、特に妊娠を望む方にとっては適切な治療法といえるので、医師とよく話し合い、必要があれば実行するようにしましょう。
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子宮内膜症の手術にかかる費用は?
子宮内膜症の手術は、手術内容や入院日数にもよりますが、平均的にいって30万円程度かかることが多いそうです。
ただ、これは病巣の大きさや症状の進行具合にもよるので、できるだけ早く治療を行うことが費用を抑えることにもつながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子宮内膜症の手術費用と入院期間、また、手術後の妊娠率やリスクについても詳しくお伝えしました。
子宮内膜症の手術は、腹腔鏡手術と開腹手術の2種類があり、どちらかというと開腹手術の方が手術時間も入院日数も長く、体への負担も大きいのですが、術後はかなりの痛みが現れることなどが体験談で分かりましたね。
しかし、手術を行うことによって2年以内に成立する妊娠率についてもお伝えしましたので、痛みや再発するリスクなどのデメリットもあるものの、妊娠を望む方はできるだけやった方が良いのでした。
それから、費用は平均的に30万円程度ですが、症状の進行具合では抑えられるので、少しでも早く医師と相談し、実行するか検討することをオススメします。
一方で、最近出た新薬で子宮内膜症に効き目があると話題のディナゲストという薬についても次の記事で紹介しているので合わせてチェックしてみましょう!
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