高プロラクチン血症で男性の原因や症状!不妊やホルモンへの影響も
プロラクチンは女性の場合には母乳の生成や分泌をサポートするホルモンですが、男性の体内でもプロラクチンの分泌が行われており、その値が異常になり高プロラクチン血症を起こすこともあります。
なので、高プロラクチン血症で男性の不妊などの症状や原因、ホルモンへの影響についても知りたいのではないでしょうか。
それから、高プロラクチン血症で男性の場合の治療についても気になりますよね。
そこで今回は、高プロラクチン血症で男性の原因や症状、また、不妊やホルモンへの影響などについても詳しくお伝えしていきます。
目次
高プロラクチン血症で男性の症状や原因は?ホルモンへの影響も
プロラクチンは通常、女性の場合に母乳の生成や分泌を司るホルモンとして知られていますが、子供が生まれたばかりで子育てが大変な時期には、次の子供ができにくくなるように、女性だけでなく男性のプロラクチンの分泌量が増加します。
これによって、女性はプロラクチンの量が増加すると妊娠に必要な機能が低下するので、男性にも同様に、性機能が低下し、性欲が減少することが知られています。
男性の高プロラクチン血症の症状は?原因も
男性の場合は、プロラクチンは主に前立腺や精巣腺などの性機能の発達を担うホルモンで、性欲の抑制に関係しており、例えば射精後も精子の生成スピードに合わせて射精回数をコントロールするため、プロラクチンが大量に分泌されるそうです。
そして、男性の場合、プロラクチンの正常値は3.6~12.8ng/mlと言われており、この値を超えると高プロラクチン血症と診断され、次のような症状が現れます。
・ 性欲の低下
・ 勃起不全
・ 男性不妊
これ以外にも、稀ですが母乳が出たり、食欲不振、頭痛などの症状が現れるそうです。
そして、原因としては、次のようなものが考えられます。
・ 脳の下垂体に炎症が起こっている、または腫瘍ができている
・ 先端巨大症(成長ホルモンが過剰に生成されることで手足や内蔵、顔の一部が肥大化している病気)
・ 原発性甲状腺機能低下症
・ 慢性腎不全
・ 肝機能の疾患
・ 薬剤による副反応
このように、原因や症状も女性の高プロラクチン血症と似ている部分も多いのですが、男性の場合、成長ホルモンの過剰分泌が影響していることが特徴的です。
それから、この病気の患者の割合は女性より男性の方が多く、肝機能の疾患が原因になることも男性より女性の方が多いようです。
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高プロラクチン血症で男性の治療法は?
薬剤による副反応が原因の場合は薬剤の服用を中止したり、脳下垂体の腫瘍によって引き起こされているのであれば手術を行ったりしますが、それ以外の原因であれば、カバサールといって、プロラクチンの値を減少させる薬を投与することが多いです。
ちなみに、カバサールの飲み方や高プロラクチン血症への効果や副作用については次の記事で詳しくお伝えしているので、合わせてチェックしてみてくださいね。
(関連記事:カバサール錠の効果と眠気や太る等の副作用!妊娠中の注意点も)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、高プロラクチン血症で男性の原因や症状、また、不妊やホルモンへの影響などについても詳しくお伝えしました。
高プロラクチン血症は女性だけでなく、男性にも起こる症状で、性欲の低下や勃起不全、不妊などが現れることが特徴で、原因としては甲状腺や薬剤による副反応もありますが、男性の場合は成長ホルモンの過剰生成や肝機能の低下が関連していることが多いのでしたね。
なので、治療をする場合は薬剤によるものなら薬剤の服用を中止したり、腫瘍が原因であれば手術を行いますが、それ以外ならカパサールのようなプロラクチンの値を抑える薬の投与を行うとのことでした。
プロラクチンは女性だけのものと思い込んでしまいがちですが、男性にも影響することなので、不妊治療に取り組む方は早めに病院で医師に相談するようにしましょう。
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