前立腺がんの末期の症状や余命!選択できる治療方法についても!
前立腺がんは、65歳以上の男性がかかりやすい病気で、初期に自覚症状が全く現れないことが特徴です。
そのため、気づかぬうちにがんが進行してしまい、末期になってから気づくことが多いのですが、前立腺がんの末期の症状はどのようなもので、余命はどれくらいなのでしょうか。
また、前立腺がんの末期の時に選択できる治療方法についても気になりますよね。
そこで今回は、前立腺がんの末期の症状や余命、また、選択できる治療方法について詳しくお伝えしていきます。
目次
前立腺がんの末期の症状や余命は?
前立腺がんは、日本でも年々発症率が高まっている男性特有の病気ですが、初期にはほとんど自覚症状がないという特徴があり、進行も遅いために無症状のまま検査によって発見されることが多いそうです。
そして、前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な増殖機能を失い、無秩序に自己増殖したり、死滅すべき細胞が死滅しなかったりすることにより発生し、正常な細胞がなぜがん化するのかは十分に解明されていなく、遺伝子異常が原因とする説があるそうです。
また、がん細胞はリンパ液や血液の流れで運ばれて別の場所に移動し、そこで増殖することによって転移しますが、前立腺がんの場合は前立腺近くのリンパ節や骨に転移することが多く、一方で、肺や肝臓などの遠隔転移の場合もあります。
こうしたことから、前立腺がんの進行度合いは、転移の状況によりA~Dまでに分類されますが、症状も早期がん、局所進行がん、進行転移がんの3種類に分類され、リンパ節や骨に転移した場合は進行転移がんとされます。
前立腺がんの末期の症状は?
前立腺がんで末期になると、現れる症状は次の通りです。
・排尿困難
・尿が完全に出なくなる
・微熱が続く
・全身の倦怠感
・骨転移に伴う骨の痛み
・骨転移に伴う病的骨折
この段階に来ると、余命も短い方で1~3ヶ月と言われることが多く、長くても1年半と宣告されるそうです。
前立腺がんの末期の時に選択できる治療方法は?
前立腺がんの末期症状では、それ以前のようにがんを除去したり、小さくしたりするための治療ではなく、残された余命を長く保つための治療や、末期の前立腺がんに伴う辛い症状を緩和するための緩和ケアがメインとなります。
そのため、前立腺がんの末期症状で排尿困難になると、やがて尿が出なくなりますが、薬物投与でも症状を改善することが難しいため、尿道を確保するために「経尿道的前立腺切除術」を行い、尿道を広げる手術を行うことがあります。
また、尿が完全に出なくなってしまうと腎不全になりやすくなるので、その場合は「尿管ステント」と呼ばれるチューブを尿管に通したり、腎痩と言われるカテーテルを直接腎臓に通したりすることで対応するそうです。
それから、末期がんの代表的な症状のひとつが激しい痛みですが、その痛みの強さに応じて段階的に痛み止めを使っていき、何を使用しても痛みを抑えられないという状態になった場合は、モルヒネを使います。
また、がんが骨に転移することによる骨の痛みには、放射線療法や骨セメントの注入で対応することもあり、この骨セメントは脊椎への転移による痛みや麻痺にも効果があるもので、専用の針を使って背中に医療用のセメントを注入するものだそうです。
そして、こうすることで、骨の痛みや麻痺が緩和されることがあります。
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前立腺がんは早期発見が鍵!?
前立腺がんの多くは、尿道や膀胱から離れた場所で起こることが多いとされ、そのために初期には自覚症状がない場合が多いとされています。
そして、前立腺がんが膀胱や尿道を圧迫して、なんらかの排尿に関する自覚症状があらわれた段階には、がんがかなり進行していて、50%程度の人は既にがん細胞や骨やリンパ節に転移しているとの指摘もあるそうです。
そのため、残尿感や尿が出にくいなどの症状や血尿、また、身に覚えのない腰の痛みなどを感じた場合は、できるだけ早く病院へ行き、泌尿器科もしっかり受診するようにしましょう。
また、前立腺がんでは早期発見ができれば、5年生存率がほぼ100%とされているので、症状が現れる前に、普段から人間ドックなどのオプションでPSA検査を行って、がん発症の可能性を自身でチェックしておくことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、前立腺がんの末期の症状や余命、また、選択できる治療方法について詳しくお伝えしました。
まず、前立腺がんで末期になると何らかの排尿障害や微熱、骨の痛みや骨折が生じ、余命は短い方で3ヶ月、長くて1年半ほどと宣告されるのが多いのでしたね。
そして、治療方法は基本的に延命治療になり、尿道を広げる手術やモルヒネ、骨セメントなどがあるのでした。
ただ、前立腺がんは早期発見ができれば5年生存率がほぼ100%と言われ、症状が現れるより前に発見することが重要なので、普段から人間ドックでPSA検査も行うことをオススメしました。
また、最近では遺伝的要因から前立腺がんが発症する確率を調べることもできるようになっているので、気になる方は早めに遺伝子検査も受けることをおすすめします。
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