前立腺がんのホルモン治療の効果と副作用!費用や期間についても
前立腺がんは65歳以上の男性がかかりやすいがんで、年々発症率が高まっている要注意のがんの一種です。
そして、前立腺がんでは外科手術の他にホルモン治療を行うことが多いので、使用する薬や治療期間、効果や副作用が気になるのではないでしょうか?
また、前立腺がんでホルモン治療を行った場合の費用についても知りたいですよね。
そこで今回は、前立腺がんのホルモン治療の効果と副作用、また、費用や期間について詳しくお伝えしていきます。
目次
前立腺がんのホルモン治療について薬や期間、費用は? 副作用も
前立腺がんの増殖、進展は、男性ホルモンに依存しているため、男性ホルモンの働きを抑えて前立腺がん細胞の増殖と活動を抑えるホルモン治療(内分泌療法)を行うことが多く、ほとんどの前立腺がんがこの治療によく反応するそうです。
そして、ホルモン治療には大きく分けて、男性ホルモンを「作る過程で抑える方法」と「前立腺に作用する時点で抑える方法」の2種類があり、具体的な使用薬剤や治療期間、副作用については次の通りです。
1) LH-RHアゴニストを用いた薬物療法
この療法には、男性ホルモンの分泌を抑制する効果があり、皮下注射を4週または12週に1回行います。
そして、これによる副作用は、
・性機能低下
・初回投与痔の一時的な男性ホルモンの上昇
・ほてり、発汗
があります。
2) LH-RHアンタゴニストを用いた薬物療法
この療法にも、男性ホルモンの分泌を抑制する効果があり、皮下注射を4週に1回行います。
そして、これによる副作用は、
・性機能低下
・注射部位反応
・ほてり、発汗
があります。
3) 抗男性ホルモン剤
男性ホルモンと結びつく受容体を遮断して、男性ホルモンの働きを抑える効果があり、連日内服を行います。
そして、これによる副作用は、
・女性化乳房
・肝機能障害
・下痢
が現れるそうです。
そして、こうした前立腺がんにおけるホルモン療法は、
1) 手術や放射線治療前の補助的な治療
2) 手術や放射線後の補助的な治療
3) 転移を有する場合のホルモン治療
の3パターンに応じて施され、1の場合は治療期間は3~6ヶ月間、2の場合は2~3年、3の場合は基本的にずっと治療を続ける必要があります。
また、費用は薬剤の種類にもよりますが平均的に1回につき3万円~4万円前後の自己負担が必要となるため、月々の負担額はかなり高額になりますね。
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高額なホルモン治療には高額療養費制度を利用しよう!
前立腺がんの治療の中でも、特にホルモン治療にかかる費用は高額とされていますが、比較的高齢でかかることの多いがんのために、高額の負担をするくらいなら治療を諦めてしまう方が多いようです。
ただし、治療費が高額になる場合には「高額療養費制度」という精度があり、年齢や所得に応じて、月々の医療費の自己負担額が一定の金額を超えた場合に適用されるそうです。
そのため、がんの発症が明らかになった時点で早めに病院の受付などで申込みを済ませておくと良く、高額な治療が長期に渡る場合は、4ヶ月目からは自己負担の限度額の上限が下がって70歳未満一般所得の人で4万円程度になるそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、前立腺がんのホルモン治療の効果と副作用、また、費用や期間について詳しくお伝えしました。
まず、前立腺がんの進展は男性ホルモンに依存しているため、ホルモン治療を行うことで男性ホルモンの働きを抑えて前立腺がん細胞の増殖と活動を抑える効果があり、LH-RHアゴニスト、アンタゴニストなどの薬剤や抗男性ホルモンの服用を行う3つの方法がありました。
そして、治療期間はがんの状態によって数ヶ月間のものからずっと行うものまであり、副作用には性機能低下や女性化乳房、肝機能障害などが現れるのでしたね。
また、治療費用は1回につき3~4万円かかり、前立腺がん治療の中でも高額にあたるので、高額療養費制度の活用をオススメしました。
しかし、前立腺がんは早期の発見ができれば外科手術だけで完治も難しくないので、そもそもの遺伝的な発症リスクを調べる遺伝子検査を行い、早めの予防につとめることもオススメです。
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遺伝子検査について詳しく知りたい方はコチラの記事をチェック!
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