前立腺がんの手術後の尿漏れや痛み!psa値や再発についても!

画像1前立腺がんは、膀胱の下にあり、尿道を取り囲むクルミ大の男性だけにある器官にできるがんで、手術ではこの前立腺を全摘出する方法が一般的です。

ただ、前立腺がんの後遺症として、手術後の尿漏れや痛みがあり、放射線治療を行うこともあるので詳しく知りたいのではないでしょうか?

また、前立腺がんの手術後のpsa値や再発についても気になりますよね。

そこで今回は、前立腺がんの手術後の尿漏れや痛み、また、psa値や再発についても詳しくお伝えしていきます。

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前立腺がんの手術後の尿漏れや痛みは?

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前立腺は膀胱の下にあり、尿道を取り囲むクルミ大の男性だけにある器官で、前立腺を全摘出する手術では、その近くにある尿道括約筋の一部を損傷する可能性があるのですが、尿道括約筋は排尿時に使われる筋肉のため、損傷すると尿道が閉められず尿漏れが起きます。

そして、手術直後から1週間後は、前立腺を切除してつないだ膀胱と尿道の縫合部の安静を保つために、尿道口から膀胱内にカテーテルという管が入れられるので、尿は膀胱内に溜まることなく、その管をとって畜尿パックへ自然に排出されます。

また、カテーテルは膀胱の中で膨らませた小さい風船によって、動いても抜けないようになっていますが、カテーテルが入っている間に抜ける不安があったり、尿がうまく流れず傷の痛みを感じる人がいるそうです。

そして、通常カテーテルは、膀胱と尿道を縫い合わせたところが治って尿がその部分を通って外に排泄されても大丈夫な状態になってから抜くことになりますが、管を抜いた直後は尿意を感じず、尿漏れがひどくなる人が多いようです。

また、咳やくしゃみ、重い物を持った時、ベッドから起き上がる時などに漏れてしまうので、尿失禁外来のような専門外来で相談したり、尿漏れを防ぐ体操をしたりして対処するそうです。

それから、近年では、QOL(生活の質)を考慮した注意深い手術法が増えてきていて、術後の尿漏れが起きたとしても一時的なもので、次第に回復することがほとんどだそうです。

前立腺がんの手術後のpsa値や再発について

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前立腺がんは基本的に、手術治療によって根治治療ができるとされていますが、治療後に下がったPSA値が上がったり、リンパ節や他の臓器に病変が新しく見つかることもあるそうです。

そして、治療後のPSAの基準値(いくつ以上なら再発の疑いがあるかの値)は、受けた治療によって異なるので、単純に数値だけでは判断できないので、次を参考にしましょう。

・手術療法

手術療法のみを受けた場合、一般的にPSA値が0.2ng/mlを超えると、再発の疑いがあるとされていますが、このほかにも手術療法の後、どのくらいの期間でPSA値が上昇しているかなど、考慮しなければならない要素があるそうです。

・放射線治療

放射線治療のみを受けた後では、1.0ng/mlを超えると再発が疑われますが、いくつかの治療を併用している場合には、この基準値は当てはまらないとされています。

このように、PSA値が上がった後の対応も様々なので、前立腺がんの場合は、手術治療の後も定期的に通院し、血液採取を行ってPSA検査を行う必要があります。

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前立腺がんのPSA検査について詳しく知っておこう!

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PSA検査は、前立腺がんの初発の発見だけでなく、治療経過観察中の再燃・再発を見つける上でとても有効な検査とされていて、人間ドックの腫瘍マーカー(がんの発現に関連を持つと考えられている生体内のタンパク質)としても重要な働きをします。

そして、PSA値は前立腺がんの可能性をチェックする上でかなり精度の高いマーカーですが、あくまでも「前立腺がんの疑いがある」という指標であり、それだけで「がんである」と特定することはできず、次の場合も値が高くなることがあります。

・前立腺肥大症

前立腺に良性の腫瘍ができ、前立腺が大きくなる病気で、大きくなるに従ってPSA値も上昇します。

・前立腺の炎症

細菌などに感染して、前立腺に急性・慢性の炎症が起きている場合も、PSA値は上がります。

・外部からの刺激

針生検や手術などの治療で前立腺が傷つけられた時や、尿道に器具を入れて検査をしたり導尿をしたりした時や、直腸診などで前立腺に力を加えた時など、外からの刺激を受けた場合にPSA値は上がります。

こうして様々な症状でPSA値は上がるため、単純にPSAの数値が高いからといって落ち込むことなく、きちんと精密検査を受けて、できるだけ早く治療に取りかかることが、予後を良くし、体への負担も軽減するので注意するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、前立腺がんの手術後の尿漏れや痛み、また、psa値や再発についても詳しくお伝えしました。

まず、前立腺がんの手術では、排尿時に使われる筋肉が損傷し、尿道が閉められず尿漏れが起きることがあり、手術後のカテーテルを装着している時に尿がうまく流れず痛みを感じる場合があるのでしたね。

ただ、こうした尿漏れは数ヶ月で回復することがほとんどで、専門外来での治療もでき、最近の技術ではかなり改善されてきているのでした。

それから、前立腺がんの手術後のPSA数値が0.2ng/ml以上を示すと再発の可能性がありますが、治療法として何を組み合わせたかによって異なり、このPSA数値は前立腺がん以外の要因でも高値を示すことがあるのでした。

前立腺がんは早期に対処すれば再発の可能性も低く完治も難しくなく、遺伝的要因から前立腺がんを発症する確率を調べることもできるようになっているので、気になる方は遺伝子検査を行ってみることをオススメします。。
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