前立腺がんの検査方法や費用!入院の有無や数値の意味についても
前立腺がんは、年齢と共に増加し、特に65歳以上の方に多く、80歳以上では20%前後の人に前立腺がんが認められるとされています。
そのため、前立腺がんの検査を行う人も多いと思いますが、検査方法や検査にかかる費用、また、psaといった数値の意味や入院について詳しく知らない方も多いですよね。
また、前立腺がんの原因やなった時の症状についても気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、前立腺がんの検査方法や費用、また、入院の有無や数値の意味について詳しくお伝えしていきます。
目次
前立腺がんの検査方法について!入院の有無や数値の意味は?
前立腺は、男性の精液の一部をつくる栗の実の形をした臓器で、膀胱の下・直腸の前にあり、前立腺がんはこの部位の細胞が何らかの原因で無秩序に増殖を繰り返す疾患と言われています。
そして、特に65歳以上の方に多いのですが、比較的進行がゆっくりで、寿命には影響を及ぼさないとされている中で、比較的速く進行し、様々な症状や障害を引き起こすものもあるそうです。
それから、進行とともにがんは大きくなり、前立腺をおおっている膜を破って近くにある精のう、膀胱の一部などに広がっていくものもあるそうで、転移する際には近くのリンパ節や骨、遠い部位だと肺や肝臓にも転移してしまうそうです。
前立腺がんの検査方法は?入院や費用も
前立腺がんの検査については次の通りとなっています。
・PSA検査
人間ドックなどで腫瘍マーカーの血液検査を受けて、PSAが高値であることが指摘されると、詳しい前立腺がんの検査を行うことになります。
そして、このPSAというのは、前立腺特異抗原といって、前立腺がんになると血液中で増える物質のことですが、PSAの値が正常であっても前立腺がんを発症していることもあるそうです。
・直腸診・経直腸的前立腺超音波検査
PSA検査で、PSAの値が4.0ng/ml以上(50歳代の場合は3.5ng/ml以上)だった場合は、二次検査に進みます。
そして、医師が肛門から指を挿入して前立腺の状態を確認する直腸診や、超音波を発する器具をやはり肛門から挿入して超音波の反響を利用し、前立腺の状態を調べる検査を行います。
・前立腺生検
PSA検査、直腸診、経直腸的前立腺超音波検査を終えて、前立腺がんが疑われる場合は、最終的な診断を行うために前立腺の組織を採取して、顕微鏡で検査を行います。
そして、これは局所麻酔でも行える検査ですが、患者の苦痛を少しでも軽減するために、病院によっては全身麻酔または脊髄麻酔下で検査を行い、検査にはほとんど痛みを感じないで行うことができるそうです。
それから、検査は手術室で行い、麻酔をかけた後に、肛門から超音波プローブを挿入し、前立腺を観察しながら生検針を刺して前立腺組織を12箇所採取します。
さらに、採取した細胞を顕微鏡で観察し、がん細胞の有無を調べるのですが、合併症として出血、急性前立腺炎、尿閉などが起きる場合があるので、こうした場合の迅速な対応をとるため、1泊2日の入院検査を推奨する病院が多いようです。
検査の費用は?
前立腺がんの疑いがあってPSA検査を受ける場合は保険診療となり、その後の前立腺生検まで含んだ入院検査でトータルして2~3万円で済むそうです。
ただし、自主的にPSA検査だけを受けにいくと、単発で5,000円ほどの自費診療となるので、早めに受けたい方は、人間ドックなどのオプションにPSA検査をつけると費用は概ね2,000~3,000円で済むのでオススメです。
また、自治体によっては前立腺がん検診で無料のところがあったり、500~2,000円程度の自己負担を設定しているところもあるので、まずはお住まいの地域の役所などに問い合わせてみると良いでしょう。
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前立腺がんの症状は?
早期の前立腺がんには特徴的な症状はなく、無症状のまま進行してしまうそうです。
そして、あるとしても同時に存在する前立腺肥大症による排尿の障害として、
・尿が出にくい
・回数が多い
・排尿時に痛みを伴う、または尿や精液に血が混じる
などの症状が現れます。
それから、前立腺がんは進行すると骨に転移しやすく、腰痛や四肢の痛みを訴えて、病院へ行くと前立腺がんが発見されたということも少なくありません。
ただ、こうしてがんが発覚しても、前立腺がんはほとんどの場合、進行が遅く、治療で治るケースも多いですが、気になる方は日頃から人間ドックなどの機会に定期的にオプション検査を行うことをオススメします。
また、遺伝子レベルでがんを発症する可能性を調べる遺伝子検査も最近では身近になってきているので、前立腺がんに限らず、様々な病気の発症リスクを調べるためにも、こうした検査を早めに行っておくことをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、前立腺がんの検査方法や費用、また、入院の有無や数値の意味について詳しくお伝えしました。
まず、前立腺がんの検査方法では、PSAといってがんを発症すると増加する血液中の物質の値を調べる検査を行い、4.0ng/ml以上の場合は直腸心や超音波検診を行って、疑いが有る場合は前立腺生検を行って前立腺の組織を採取して、顕微鏡で検査を行うのでした。
また、この場合、合併症などの恐れがあるため、1~2日の入院検査を行うことがあるのですが、費用は入院も含めると2~3万で、自主的にPSA検査を行うには自費診療で5,000円程度なので、普段から人間ドックでオプションにつけると安価なのでしたね。
前立腺がんは進行も遅く寿命に影響を与えないがんですが、場合によっては予後が悪くなる場合もあるので、遺伝子検査なども行って自分の体が持っている前立腺がんの発症リスクを調べることもオススメです。
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