肝臓がんへの放射線治療の効果と副作用!費用や入院についても!

画像1肝臓がんは、日本においても発症率、死亡率共に高い病気ですが、がんの病巣の大きさや性質によって、手術ではなく放射線治療を行うこともあります。

そのため、肝臓がんの放射線治療の効果と副作用について、知りたいのではないでしょうか?

また、肝臓がんへの放射線治療の費用や入院についても知りたいですよね。

そこで今回は、肝臓がんへの放射線治療の効果と副作用、また、費用や入院についても詳しくお伝えしていきます。

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肝臓がんへの放射線治療の効果と副作用は?

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日本では、肝細胞がんの約85%が慢性肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患を合併しているため、がんを治すことだけにとらわれると、肝機能を低下させ、結果的に生命を脅かす危険があるとされています。

また、肝臓のがんの病巣を手術治療で取り除いたとしても、肝硬変を合併する限り、新たな発がんの機会にみまわれて、再発することが多いのです。

そのため、その治療には狙った腫瘍を根本的に治せることと、次回の治療に絶えうる肝機能を温存できることが求められます。

なので、肝臓のがんの進行具合を見ながら、まずは肝切除療法を行い、それに加えて他の治療法を組み合わせることが多いのですが、肝臓がんへの放射線治療にはどういったものがあって、効果と副作用については何があるのでしょうか?

肝細胞がんへの放射線治療について!効果と副作用

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がんの三大治療法といえば、手術、抗がん剤と並んで、放射線治療ですが、これまで肝臓がんの治療に用いられることはほとんどなかったそうです。

その理由としては、肝臓は放射線に弱く、放射線を受けることで萎縮したり、肝機能が大幅に低下してしまうからだそうです。

しかし、近年で放射線治療機器は進歩し、病巣にピンポイントで照射することが可能となり、特に腫瘍内部で最大のエネルギーを放射する重粒子線治療や陽子線治療が、肝臓がんにも適用され始め、手術と同等の成果をあげているとの報告も出始めています。

また、陽子線治療や重粒子線治療は、精度の高い治療を行うために、事前に小さな金属の針を肝臓の中にマーカーとして差し込み、体が動かないように一人一人に合った固定具を作成してから治療を開始します。

そして、この手法で、肝機能を活かしながら肝臓の深いところにあるがんのみに集中的に治療を行い、延命治療に役立てる効果があり、他の体の部位への影響が少ないため、体への負担が少なく、副作用はほとんど現れないのが現状の研究結果だそうです。

肝臓がんへの放射線治療の費用や入院について

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このように、肝臓がんへの放射線治療は、近年その効果が徐々に認められ始め、注目されている治療法です。

そして、実際に放射線をあてる期間は1週間程度であるため、初回診察から約2週間程度で治療を行えて、治療中の痛みなどの苦痛はなく、1日の治療時間は約40分ほどだそうです。

それから、治療期間に入院の必要はなく、外来での治療が可能なところはメリットと言えますね。

しかしながら、成果報告の症例が十分でないため保険適応の範囲が狭く、自己負担額で300万円近い高額治療になるところが難点です。

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高額治療をする前に!高額療養費制度とは?

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がん治療は、全体的に治療費の高いイメージが強いと思いますが、高額療養費制度といって、公的医療保険における制度があるのをご存知でしょうか?

そしてこれは、医療機関や薬局の窓口で支払う金額が、月の初めから終わりまで、一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度で、年齢や所得に応じて、本人が払う医療費の上限を定めてもらうことができます。

また、いくつかの条件を満たすことにより、さらに負担を軽減する仕組みも設けられています。

そのため、万一肝臓がんが発覚してしまい、治療を受け始めることになったら、早めに病院の窓口などで高額療養費制度に申し込んでおくと安全です。

ただ、いずれにしても月に10万円近い出費が続き、負担が大きいのががん治療なので、そもそも自分の体が遺伝的に持っている病気の発症リスクについて遺伝子検査で調べることで、自分がなりやすい病気を知り、予防への意識を高めることもオススメです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、肝臓がんへの放射線治療の効果と副作用、また、費用や入院についても詳しくお伝えしました。

まず、肝臓は放射線に弱く、これまでは放射線治療は肝臓がんに適さないとされてきましたが、最近は重粒子線治療や陽子線治療といった治療でピンポイントに体の深部にあるがんの病巣に照射し、病巣を小さくし延命治療に役立てることができるのでしたね。

そして、肝臓がんへの放射線治療に副作用はほとんどなく、通院での治療が可能なので入院する必要もなく、期間や1回の治療時間も短いのがメリットでしたが、費用が300万円近くかかるので、高額療養費制度の活用などをオススメしました。

ただ、そもそも自分の体が遺伝的要因で持っているがんを含んだ様々な病気の発症リスクを調べる遺伝子検査なども、最近はメジャーになってきているので、命に関わる状況になる前に行ってみてはいかがでしょうか。
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遺伝子検査について詳しく知りたい方はコチラの記事をチェック!

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