肝臓がんの症状でかゆみが生じる原因や程度!対処法についても!

画像1肝臓がんは、日本でも発症率、死亡率共に増加傾向にあるがんで、なかなか症状が現れにくいため、初期の発見が難しいとされています。

ただ、肝臓がんの症状でかゆみが生じる場合があるのですが、この原因や、かゆみといってもどの程度なのか知りたいのではないでしょうか?

また、肝臓がんの症状でかゆみが出た場合の対処法や、がんのステージはどれくらいかなども気になりますよね。

そこで今回は、肝臓がんの症状でかゆみが生じる原因や程度、また、対処法についても詳しくお伝えしていきます。

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肝臓がんの症状でかゆみが生じる原因や程度は?

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肝臓がんには、肝臓でがんを発症する原発性肝臓がんと、他の臓器からがんが転移してくる転移性肝臓がんの2つのタイプに分かれ、日本では転移性肝臓がんの症例の方が圧倒的に多いとされています。

そして、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるだけあって、何らかのダメージを受けてもそれを補う余力が備わっており、肝臓がんに蝕まれて肝細胞の半数近くが機能不全に陥っても、自覚症状は現れにくいそうです。

そのため、治療が遅れてしまいがちであるために、肝臓がんの生存率は、他のがんの平均より低く、尊い命を落とす方が後を絶ちません。

なので、肝臓がんの症状について詳しく知っておき、万一の際にはすぐに対処できるようにしておきましょう。

肝臓がんの症状でかゆみが生じる原因や程度は?

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肝臓がんでかゆみが起こるメカニズムは、進行性の肝臓がんの代表的な症状としてある黄疸に起因します。

そして、肝臓は胆汁を作って、胆のうから十二指腸へと排出する役目があるのですが、肝機能の低下によって胆汁の流れが悪くなると、白目や皮膚などが黄色っぽくなる黄疸という症状が現れるのです。

そして、黄疸が現れると、血中にビリルビンや胆汁酸といった物質が増加し、皮膚の末端神経に刺激を与えやすくなるため、かゆみが生じると考えられています。

それから、人によっては全身をかきむしりたくなるような激しいかゆみに襲われることもあるそうです。

また、がんの他にも、肝臓の病気にはかゆみを引き起こすものが色々とあり、例えば黄疸が出ないうちに皮膚がかゆくなる「原発性胆汁性肝硬変」という病気がそれですが、これは自己免疫異常によって肝臓に胆汁がたまるもので、中年女性には多く見られます。

こうしたことから、原因不明のかゆみが続く場合には、肝臓の病気を疑ってみることも大切です。

肝臓がんの症状でかゆみが生じたときの対処法!

肝臓がんのかゆみは激しいので、むやみに皮膚を傷つけてしまいますし、知覚神経を刺激することで、かゆみを引き起こすヒスタミンの分泌がさらに増えることにつながり、症状が悪化してしまいます。

そのため、対処法としては、市販でも購入できる抗ヒスタミン薬の塗り薬や飲み薬がオススメですが、肝疾患によるかゆみは難度が高く、効果を得られない場合も多いため、専用の薬の開発も進められているそうです。

特に、「ナルフラフィン塩酸塩」という成分を使った薬は、既に血液透析を受けている患者の抗炎症薬として使われていますが、これを肝疾患のかゆみに適用するための研究開発がメーカーで進められているので、1日も早く専門薬が登場すると良いですね。

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肝臓がんの症状でかゆみが生じたときのステージは?

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肝臓がんの症状でかゆみが生じるときは、進行にともない、かゆみの程度が増していきますので、全身がじんまじんになったような我慢できないほどのかゆみとなると、がんの末期になっている可能性が高いです。

そして、この頃には黄疸も現れたり、腹水といって腹部に水がたまり浮腫が生じる症状も現れて、尿の色も普段に比べてかなり濃い色に変わるそうです。

それから、肝臓がんの末期では、手術治療をすることもできず、放射線治療や化学療法で延命治療を施すしかなく、余命もかなり短くなってしまいます。

なので、肝臓がんのかゆみでも、ひどくなる前に、原因不明のかゆみが何日か続いたら、肝臓がんを疑ってみるのも大切です。

また、そもそも体が遺伝的要因から抱えている病気の発症リスクを調べる遺伝子検査というのも最近ポピュラーになってきているので、興味のある方はこれを機に受けてみることもオススメしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、肝臓がんの症状でかゆみが生じる原因や程度、また、対処法についても詳しくお伝えしました。

まず、肝臓がんの症状でかゆみが生じるのは、肝機能の低下で胆汁の流れが悪くなり、黄疸という症状が現れると、血中にビリルビンや胆汁酸といった物質が増加し、皮膚の末端神経に刺激を与えやすくなることが原因なのでしたね。

そして、がんの進行によってかゆみが増していき、末期になるとじんましんのような全身のかゆみに襲われるのですが、対処法としてまず抗ヒスタミン薬を使い掻かないようにすることが大切で、全身に症状が発展する前に肝臓の病気を疑うべきなのでした。

それから、最近では遺伝的要因からがんの発症リスクを調べる遺伝子検査などもポピュラーになってきているので、気になる方はこの機会にぜひ、やってみることをオススメします。
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