肝臓がんの末期症状!痛みや吐血した時の余命も!治る可能性は?
肝臓がんは、発症率だけでなく、死亡率もかなり高いがんですが、その理由として、肝臓がんでは自覚症状がほとんど現れなく、気づいた時には末期に近いことが多いそうです。
なので、肝臓がんの末期症状として、痛みや吐血した時、また、黄疸や腹水が現れた時の余命について知りたいのではないでしょうか?
また、肝臓がんの末期で、入院中の食事や、治療によって治る見込みはあるのかなども気になりますよね。
そこで今回は、肝臓がんの末期症状や、痛みや吐血した時の余命、また、治る可能性について詳しくお伝えしていきます。
目次
肝臓がんの末期症状は?痛みや吐血するのはなぜ?
肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれていて、普段私たちの体の様々な機能を一手に引き受けていることから、ちょっとのダメージでは悲鳴をあげることはありません。
そのため、小さなダメージがあっても補完する余力機能があるため、私たちの体の働きを止めずに済んでいるのですが、逆にそれが原因となって、肝臓がんにかかり、肝細胞が半分近く壊死してしまっても、症状がなかなか現れなくなってしまいます。
そして、分かりやすい症状が現れてきた時には既に末期のケースが非常に多いのですが、その症状としては、次のようなものがあるそうです。
・体重減少
強い倦怠感や気分の落ち込み、食欲不振によって食事摂取量が減り、体重減少することがあります。
そして、タンパク質などの栄養は肝臓で作られるために、肝臓の状態が悪いと、必要な栄養素を作る事ができず、栄養状態も悪くなっていくそうです。
・強い黄疸
肝臓がんによって、肝臓の機能が低下し、胆管が狭くなると、肝臓内の胆汁の流れが悪くなり、胆汁がうっ滞を起こし、血液中のビリルビンの値が高くなり、進行すると目に見えるまでに体の皮膚が黄色くなり、特に白目の黄色さが顕著だそうです。
・腹水、足の浮腫
肝臓がんになると、炎症の作用によって、血管から血液の成分や水分が皮膚と血管の隙間などに出て行ってしまい、腹部の腫れや足のむくみなど浮腫の症状が現れます。
・呼吸困難
肝機能の低下で流れ出た水分により、腹部や足だけでなく、肺や胸のあたりにも水がたまることがあり、これを胸水と言うのですが、これによって肺が圧迫されて呼吸困難を感じたり、肝臓がんが肺転移し、肺機能の低下が引き起こされることもあるそうです。
・全身のかゆみ
肝機能が低下し、胆汁の排泄が十分に行われなくなると、血液中に胆汁酸が増え、皮膚の末端神経を刺激し、皮膚のかゆみを生むのですが、肝臓がんが末期になると全身にじんましんのような耐え難いかゆみが現れるようになるそうです。
・出血傾向
血を固める作用のある血小板は、肝臓がんになると量が低下し、普段ならすぐに止まる血でも止まりにくく、些細な刺激で出血しやすくなるそうです。
・吐血
肝臓がんの原因である肝硬変の慢性疾患に陥ると、様々な臓器から肝臓へ血液が流れにくくなり、川の流れをせき止めたような状態になるため、行き場を失った血液は逆流していくとされています。
そして、太い血管から細い血管に大量の血液が流れこむため、血管が異常にでこぼこと膨らんでしまい、体の中を血液が逆方向にさかのぼり、何らかの刺激で破裂して、大量吐血に至るとされています。
肝臓がんの末期で治る可能性や余命は?入院や食事も
こうした肝臓がんの末期症状が現れた場合、がんのステージは4にあたり、5年実測生存率はたったの7%とされていて、ほとんどの場合が5年以上生きることなく、わずか数ヶ月の余命を宣告され、長くても3年以内には再発し、その尊い命を落としています。
そして、治療法としては、化学療法と緩和療法が一般的です。
・肝動脈塞栓術、化学療法
肝臓がんでは、ステージ4でも転移がなく、がんが原発層にとどまっているのであれば、肝動脈塞栓術が行われることが多いそうです。
そして、肝臓には肝臓に栄養を与えるためのたくさんの血管があり、がん細胞もその血管から栄養を受けて大きくなるため、肝動脈塞栓術とはその栄養経路である血管を塞ぐという方法ですが、肝臓は血管が豊富にあるため1つの経路を塞いでも問題ないそうです。
さらに、その塞ぐ際に抗がん剤を流し入れる化学療法もあるそうです。
ただ、末期の肝臓がんでは、肝臓の状態が悪いことも多く、化学療法の適応にならないので、その場合は緩和療法を行うことになります。
・緩和療法
ステージにかかわらず何かに対して「つらい」という症状があれば、それに対して緩和療法を行うので、末期であれば腹水に対してカテーテルを介して水を抜くことや、かゆみに対してかゆみ止めの薬を処方することです。
つまり、対症療法に過ぎず、根本的な解決は難しいのが現状なのですが、少しでも末期の患者が様々なつらさから介抱されて、安楽に過ごせることを目標にして行う治療となります。
・入院や食事について
肝臓がんの末期では、上記のような緩和療法を行うことも多いため、入院しながらの対症療法を行い、食事についても、塩砂糖や牛乳、白米など、糖度の高いものが制限されるので、余命があとわずかにも関わらず、食事の楽しみも奪われたと感じる人がいます。
ただ、余命があと3ヶ月と宣告された方でも、最終的な人生をどう過ごすかと考えた結果、自宅で家族と過ごしながら、好きな物を食べた結果、余命が1年半に延びた方もいるそうなので、末期の場合は個人の選択によって過ごし方を選んだ方が良いでしょう。
スポンサーリンク
肝臓がんに初期症状は現れない?特徴も
肝臓がんの初期症状には、めったに自覚症状が現れないのですが、強いていえば発熱や全身の倦怠感、食欲不振などがあるため、原因不明の風邪だと決めつけずに、少し疑ってみることも大切です。
また、吐血に関しては比較的早いステージで現れることがありますし、肝炎ウイルスの感染から始まった肝臓がんであれば、ウイルス検査を受けることでも肝臓がんの発症リスクを抑えることができます。
ただし、がんは、環境要因(ウイルスや生活習慣など)以外にも、遺伝的要因といってDNAレベルでがんを発症する確率が70%もあるため、最近では遺伝子検査を行ってこの遺伝的要因から自分のがんの発症リスクを調べる方も増えてきています。
特に、肝臓がんは発症前から予防できることが何よりの対策になるため、気になる方はぜひ、この機会に受けてみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、肝臓がんの末期症状や、痛みや吐血した時の余命や、治る可能性について詳しくお伝えしました。
まず、肝臓がんの末期症状には、吐血や痛み、腹水や足のむくみなどの特徴がありますが、この頃になると余命は数ヶ月と宣告される方が多く、治療も化学療法ができることもあれば、緩和療法で対症療法しかできない場合もあるのでした。
そのため、入院しながら余生を過ごし、厳しい食事制限に耐えるよりは、自宅で過ごすことを選んだ結果、余命が延びた方もいるので、治る可能性は人によって多少異なるのでしたね。
また、肝臓がんでは、生活習慣の他にも、肝炎ウイルスへの感染が起因する一方で、他のがんと同様、DNAレベルでの発症リスクもあるので、気になる方は遺伝子検査も行って、遺伝的な肝臓がんの発症リスクを調べると早期発見にもつながるのでオススメです。
↓↓↓
遺伝子検査について詳しく知りたい方はコチラの記事をチェック!
スポンサーリンク