肝臓がんの原因!酒(アルコール)や食事との因果関係についても
肝臓は、体の中で最も大きな臓器で、栄養の代謝や有害物質の解毒など、生命の維持に関わる重要な役割を担っています。
そのため、普段の食事や酒(アルコール)の飲酒によっては、肝臓へダメージを与えて肝臓がんの原因となることもあるので、その詳しい因果関係について知りたいのではないでしょうか?
また、肝臓の環境を維持するためにどのような食事をとったら良いかも気になりますよね。
そこで今回は、肝臓がんの原因として、酒(アルコール)や食事との因果関係について詳しくお伝えしていきます。
肝臓がんの原因!酒や食事との因果関係は?
肝臓がんの病巣となる肝臓では、
・食べ物の栄養分を代謝する機能
・体に紛れ込んだ有害物質を分解して解毒する機能
・古くなった赤血球やコレステロールを分解し、胆汁を作る分解機能
・余った栄養素をグリコーゲンに変えてエネルギー源を貯蔵する貯蔵機能
・エネルギーを発して体温を保つ体温維持機能
など、私たち人間の生命維持に欠かせない様々な機能を一手に引き受けています。
そのため、食べ物の食べ過ぎによるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)やアルコールの飲み過ぎによる肝障害などが慢性的になると、治癒することができずに肝硬変となり、肝臓がんを引き起こすので、食事やアルコールとも深い因果関係にあります。
脂肪肝と肝硬変とは?
肝臓は食事などから得た栄養分などから中性脂肪を作り、その一部を細胞内に蓄えるため、健康な状態でも3~5%の脂肪を含んでいますが、様々な原因により処理しきれなくなった脂肪が過度に肝細胞内に蓄積された状態を脂肪肝と言います。
そのため、肥満やアルコールの取りすぎ、糖尿病によって脂肪肝となりますが、症状はほとんどなく、健康診断などの血液検査で高値を出すことで指摘されることの多い疾患です。
そして、脂肪肝にかかっている肝臓は正常な肝臓よりも白っぽく見えてしまいます。
さらに、こうした脂肪肝や、アルコールの飲み過ぎにより肝臓に障害を与え続けると、長年の炎症により肝細胞の壊死と再生が繰り返された結果、肝臓が繊維化し、硬くデコボコの状態になり、肝硬変を発症します。
そして、日本ではC型慢性肝炎によるものが最も多く、その他にもB型慢性肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などから発症するとされています。
また、この肝硬変は、基本的には元に戻らない病態で、様々な症状に応じて対症療法を行いますが、末期肝硬変の唯一の根本的な治療には肝移植という大がかりな手術が必要で、対症療法が十分でないと、いずれ肝臓がんを発症することになるのです。
そのため、肝臓に異常がないか、健康診断での血液検査の数値を気にかけるのは当然ですが、飲酒や食べ過ぎを控えて肝臓の負担を減らし、肝臓の働きをサポートする食材を取り入れるなど、日頃から肝臓を労ってあげるようにしましょう。
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肝臓の機能を維持する上でオススメの食事は?
私たち人間の生命維持のために頑張って働いてくれている肝臓を労るためにも、食事を適量にすることも大切ですが、しじみを摂ることもオススメしています。
よく、二日酔いにはしじみの味噌汁が効果的と言いますが、しじみに含まれるオルニチンは肝臓の組織を修復する効果があるとされていて、オルニチンの量はしじみを冷凍することで8倍にもなるとされています。
そのため、二日酔いの朝はもちろん、夜の食事に冷凍しておいたしじみの味噌汁を飲むと、肝臓の組織を修復させる成長ホルモンの分泌を促し、夜眠っている間に効果的に働いてくれるのです。
ただし、肝臓がんを発症し、肝機能が低下している状態では、しじみに含まれる鉄を排出する機能が低下しているため、しじみを摂ることで、さらに鉄が肝臓に蓄積して悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
なので、しじみはあくまで、肝臓がんを発症しないように肝臓を良好な状態に保つためには効果的、ということを覚えておきましょう。
また、肝臓がんは食事や飲酒などの環境要因以外にも、遺伝的要因の発症リスクも伴っていますが、遺伝子検査を行うことで肝臓がんを含んだ様々な病気の発症リスクを知ることができるようになってきました。
なので、早いうちからの肝臓がんの予防に取り組みたい方には、遺伝子検査もぜひオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、肝臓がんの原因として、酒(アルコール)や食事との因果関係について詳しくお伝えしました。
まず、肝臓は食事の栄養分の分解やエネルギー源の貯蔵など重要な役割を担っているのですが、過度の飲酒や食事の摂りすぎによって脂肪肝になったり、肝障害が続くと、肝機能が著しく低下して肝硬変を起こし、肝臓がんの原因になるのでしたね。
そして、肝硬変には対症療法しかなく、根本的治療は肝移植といった大がかりな手術になるため、そもそも肝硬変にならないよう、適度な食事と飲酒で普段から肝臓をいたわり、そのためにはしじみでオルニチンをとることもオススメとのことでした。
さらに、こうした環境要因以外にも、遺伝的要因から肝臓がんを発症するリスクがあるため、遺伝子検査を行って自分の発症リスクを知り、早いうちから肝臓がんへの予防を意識するようにしましょう。
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