肝臓がんの手術費用やかかる時間!入院期間や予後についても!

画像1肝臓がんは日本でも年々発症者が増えているがんの一つで、症状が現れにくいので気づいた時にはがんが末期まで進行してしまっているケースが多いそうです。

そのため、肝臓がんになってしまった場合に手術が必要になることがありますが、費用やかかる時間、また、入院期間はどれくらいなのでしょうか。

また、肝臓がんの手術を行うと予後はどうなのかも気になりますよね。

そこで今回は、肝臓がんの手術費用やかかる時間、また、入院期間や予後についても詳しくお伝えしていきます。

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肝臓がんの手術費用やかかる時間!入院期間は?

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肝臓がんは、転移性と原発性の2種類に分かれますが、特に原発性の中でも肝炎ウイルスへの発症が原因となる肝がんの発症例が多いとされています。

そして、肝臓は私たちの体の中でエネルギーの代謝や解毒作用など、とても重要な役割を果たしている臓器なので、万が一の異変が起きても対処できるほど機能に余力があり、肝炎ウイルスで肝細胞の半数以上が破壊されても症状が現れません。

そのため、肝臓がんの場合、初期には自覚症状がほとんどなく、分かりやすい症状が現れる頃には既にがんのステージが相当進行した後だったということも少なくないそうです。

なので、肝臓がんが見つかった場合は、まずはそのがんの病巣を取り除くので、今回は肝臓がんの手術について見ていきます。

肝臓がんの手術

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肝臓がんの場合は、がんになってしまった部分とその周辺を取り除く治療法を行い、体を切開し、麻酔も使用するため、患者に負担があるのが手術の難点でしたが、近年は技術も進歩して、より負担の少ない手術法が増えてきています。

そして、内視鏡を使用することで、切開はせずに行える手術も適用されることがあり、その分手術のための入院日数は減少方向にあるそうです。

それから、肝臓がんの肝切除術の場合、摘出する部位や量にもよりますが、手術時間は3~10時間が一般的で、手術から退院までの平均入院日数は2週間以内であり、多くの場合は10日前後で退院できるそうです。

そして、手術直後しばらくは、患者の状態により集中治療室に入ったり、回復室で治療を受け、この間に水分管理を中心とした治療が行われ、インスリンを投与したり、消化性潰瘍予防薬、抗生物質、ステロイドホルモンなども投与します。

これらの処置は、手術後5日間ほど続けられますが、通常は手術の翌日からベッドで起き上がられるようになり、早ければその日にはベッド脇に立てるようになるそうです。

また、費用は手術費だけでも100万円前後かかり、入院費も含めると120万円ほどかかりますが、「高額療養費制度」の利用で一般的には月々の支出は10万円以内に収めることができるので、早めに申込みを済ませておいた方が良いでしょう。

肝臓がんの手術の予後は?

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肝臓がんはがんの中でも再発の可能性が高いがんで、外科手術により肝臓にできたがんを完全に切除したとしても、予後は決して良くありません。

というのも、肝臓がんの中でも日本で症例の多い原発性肝臓がんは、肝炎ウイルスから肝硬変、そして肝臓がんに発展するケースが多く、がんを完全に切除したとしても残った肝炎ウイルスにより肝炎が再発し、再度がんに発展するためとされています。

また、転移性肝臓がんの場合でも、肝臓以外の臓器などにもがんができているため、肝臓のがんを完全に取り除いたとしても再発の可能性が高くなります。

ただ、元が大腸からの転移であれば予後は良好で、膵臓や肺からの転移だと予後が悪いなど違いがあるようです。

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肝臓がんの手術後の再発率は?再発を予防する方法はないの?

肝細胞がんの切除後の3年再発率は60%もあるので、患者は退院後も、肝機能や腫瘍マーカーの測定、超音波診断のために、3ヶ月に1度程度のペースで外来通院を続けて経過観察を行うとされています。

そして、再発を予防するために肝がんの原因ウイルスの抗ウイルス両方として、インターフェロン療法を行うことができます。

というのも、インターフェロンはB型やC型の肝炎ウイルスの増殖を抑える働きがあり、慢性肝炎の症状を抑えることで、肝臓がんの再発率は幾分低くなると考えられているのですが、完全にウイルスを撃退するには十分ではないとされています。

そして、強い副作用を乗り越えなければならず、費用も外来治療で1ヶ月に7万円前後もかかるので、かなり高額の出費となってしまいます。

そのため、肝臓がんではいかに早期の発見が大切かが分かりますし、がん以前に肝炎の予防をすることでがんの発症を食い止める重要性が分かると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、肝臓がんの手術費用やかかる時間、また、入院期間や予後についても詳しくお伝えしました。

まず、肝臓がんでは肝切除術という手術法で、がんの進行度合いに応じて部位や量を調整して摘出し、手術時間は3~10時間で、入院期間は平均2週間以内、そして手術費用だけでも100万円前後かかるので高額療養費制度を利用すると良いのでしたね。

ただ、手術後も肝炎ウイルスが残ったり、他の臓器に転移があり再発する確率は3年で60%もあるため、決して予後は良くなく、再発を予防する方法にも高額な費用がかかり、副作用もつらいものがあるのでしたね。

そのため、肝臓がんではがんの早期の発見はもちろんのこと、肝炎予防をすることが何よりも大事ですし、最近では遺伝子検査を行って遺伝的要因から自分自身が抱えるがんの発症リスクを調べることもできるので、こちらもオススメです。
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