肝臓がんに効く抗がん剤の種類や効果!点滴と錠剤の違いも!

画像1肝臓がんは、自覚症状がほとんど現れないため、症状が現れた時には治療が困難になっていることがとても多いとされています。

そのため、治療にはがんの切除だけでなく、抗がん剤の投与を行うことが多いので、肝臓がんに効く抗がん剤の種類や効果を知っておきたいのではないでしょうか?

また、肝臓がんの治療で、抗がん剤をカテーテルを用いて注入する場合や、点滴と錠剤の違いについても気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、肝臓がんに効く抗がん剤の種類や効果、また、点滴と錠剤の違いについても詳しくお伝えしていきます。

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肝臓がんに効く抗がん剤の種類や効果!

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肝臓がんは、日本でも年々増加傾向にあるがんで、発症者は年間4万人以上に上り、死亡者数は3万人以上と言われています。

そして、肝臓がんは、原発性のものと、他の臓器から転移した転移性のものとに分けられていて、日本で症例の多い原発性肝臓がんの9割が肝細胞がんと言って、B型肝炎、またはC型肝炎ウイルスに感染して起こる肝炎が悪化することが原因とされています。

また、肝臓は沈黙の臓器とも言われ、多少のダメージを受けても回復しますが、がんの自覚症状も現れにくいので、気づいた時には既に末期となっている場合が多いことから、死亡率が非常に高いがんとして知られています。

そして、肝臓がんは肝臓内で転移や再発が起こりやすいという特徴があり、肝切除後では3年以内にその30%から50%が再発し、5年後には70%から80%が再発しているそうです。

そのため、治療方法は手術の他に、薬物療法として抗がん剤の投与を行うので、肝臓がんに効く抗がん剤の種類や効果などを知っておきましょう。

肝臓がんに効く抗がん剤の種類や効果は?

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肝臓がんに効く抗がん剤には、次のような種類があり、それぞれに適した治療法で投与することができます。

1)シスプラチン、フルオロラウシル

以前から、肝臓がんには抗がん剤が効きにくいとされていたため、肝臓内の動脈に直接薬を注入する肝動注化学療法が今でも一般的で、カテーテルをももの付け根から挿入し、肝動脈から抗がん剤を注入します。

そして、この方法の場合、肝臓の腫瘍に薬剤を効率よく集中できるため、副作用が軽減できると考えられています。

それから、この場合使用される抗がん剤は、

・シスプラチン単独

・フルオロウラシル+シスプラチン

のいずれかが一般的で、この方法で完全にがんが消失した例や長期間生存できたという効果報告はあるものの、大規模な臨床試験が行われていないため、延命効果がはっきりと証明されたわけではないそうです。

2)ソラフェニブ

2005年あたりから、腎臓がんで使用されているソラフェニブが肝臓がんに対する延命効果が認められ、2009年に承認されており、これは肝臓がんのがん細胞を抑える作用があるそうです。

そして、このソラフェニブの特徴として、腫瘍を小さくする作用は弱くても、腫瘍を大きくさせないようにして、延命効果が高いという特徴があり、分子標的薬として多くのがん治療に活用されているそうです。

肝臓がんで抗がん剤治療を行うときの点滴と錠剤の違いについて

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薬物療法は主に、錠剤やカプセルなどの「飲み薬」による方法と、「点滴や注射などで血管に直接抗がん剤を注入する方法」の2通りがあります。

そして、肝臓がんの場合、点滴で抗がん剤を入れる場合には、特定の臓器に流れる動脈にカテーテルを置いて、血液の流れに乗ってその臓器に集中的に抗がん剤治療を行う「肝動注」という方法が行うのが一般的です。

そして、飲み薬にするか、点滴にするかは、がんの種類や広がり、病気、他に行う治療や、患者の病状などを考慮して検討され、副作用が強く出た場合には量を調整したり、治療方法を変えたりすることもできます。

そのため、医師と連携しながら自分に合った治療方法で、がんを改善させていくようにしましょう。

また、近年では、抗がん剤の進歩や、副作用として起こる症状を緩和したり、副作用に対する治療が進歩してきたことから、1周期目だけ入院して、2周期目以降は外来で化学療法を行うことが多くなってきているそうです。

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抗がん剤の副作用は?

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近年の科学の進歩により、従来型の抗がん剤に認められるような脱毛、血液毒性、吐き気、生殖細胞への副作用などは少なくなってきているそうです。

そして、前述の治療法のうち、特に分子標的薬を用いた治療がそれに当たり、薬によっては発熱、吐き気、寒気、だるさ、皮膚の発疹などの副作用が現れ、頻度は少ないものの重症の副作用にアレルギーのような症状や、心不全、出血などが報告されています。

ただ、こうした抗がん剤による副作用も、体質との相性があり、人によって強く出る場合などもあるので、医師と相談しながら自分に合った治療法を探していき、少しずつがんを緩和していくのが最も良いと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、肝臓がんに効く抗がん剤の種類や効果、また、点滴と錠剤の違いについても詳しくお伝えしました。

まず、肝臓がんに効く抗がん剤の種類にはフルオロウラシルやシスプラチン、ソラフェニブという抗がん剤があり、腫瘍を小さくして延命効果があるとのことでした。

また、肝動脈に直接注入する点滴だとがんの集中治療に適しているとされてきましたが、分子標的薬の錠剤による服用はより延命効果が高いと認められ、導入もカテーテルに比べれば体への負担が少ないのでしたね。

それから、副作用は、従来よりは重篤のものが減り、分子標的薬の活用によってさらに軽減されてきているのですが、個人差があるので、医師と相談していくのが良いということでした。

肝臓がんは再発率も死亡率も非常に高いがんなので、遺伝的要因から自分のがんの発症リスクを調べる遺伝子検査が一般的になってきていますので、気になる方は検査しておくことをオススメします。命に関わることなので。
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