子宮頸がんの原因ウイルスは男性にうつる?検査や治療についても

画像1子宮頸がんは、20代から30代の女性の発症率が高い子宮癌の一種で、他のがんと違って原因がウイルスであるとハッキリしていることが特徴的です。

そして、この子宮頸がんの原因ウイルスは、性交渉を感染経路としてうつることがわかっていますが、そうなると女性から男性にうつるのか、また、それによって現れる症状なども知りたいのではないでしょうか?

また、子宮頸がんの原因ウイルスが男性にうつった場合、検査や治療はできるのかといったことも気になりますよね。

そこで今回は、子宮頸がんの原因ウイルスは男性にうつるのかといったことや、検査や治療について詳しくお伝えしていきます。

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子宮頸がんの原因ウイルスは男性にうつる?

子宮頸がんの原因ウイルスは、ヒトパピローウイルス(以下、HPV)といって、性交渉を感染経路として男性から女性にうつるものであるとされています。

そして、このウイルスへの感染自体は珍しいものではなく、性交渉の経験がある女性なら誰もが1度はかかったことがあるくらいなんですが、ほとんどの場合は自然治癒するとされています。

それから、男性から女性にうつるということは、当然女性から男性にもうつり、ウイルスは陰部の広範囲に渡るため、コンドームを装着しても100%防ぐことはできないとされています。

また、男性がHPVウイルスに感染すると、尖圭コンジローマや陰茎癌、肛門癌、咽頭癌などを発症しますが、子宮頸がんに比べると10%程度と発症率が低いことが特徴的です。

なので、HPVウイルスというと女性の患者が多いことから、男性が加害者で女性が被害者のように捉える方が稀にいるようですが、男性にもうつり、癌を発症するリスクがあるということを正しく理解しておきましょう。

そして、特別な人が感染するものではなく、誰もが感染する可能性があるありふれたウイルス感染であることもポイントです。

男性のHPVウイルス検査や治療方法は?

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HPVウイルスの検査については、女性のためのPAPテストというものがあり、HPVのスクリーニングを行う手法で、陽性の可能性がある場合は、DNA検査も加えることによって精度の高い診断ができますが、男性に適した検査法はまだありません。

ただ、HPVウイルスに感染していたとしても、このウイルスに対抗する特効薬や治療法はまだなく、ほとんどの場合が体の免疫によって自然治癒するとされています。

そして、ウイルスの潜伏期間は非常に長く、3~15年と長期間に渡ることから、女性の子宮頸がんや、男性の陰茎癌などを発症したとしても、その原因ウイルスの感染経路がどの相手によるものかは特定することが難しいとされています。

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HPVウイルスの予防ワクチンは?

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HPVウイルスの予防ワクチンについては、日本においては中学生以上の10代の女性が接種することができ、間隔を開けながら3回に渡って接種するのですが、筋肉注射のため痛みが強く、副作用や後遺症の恐れもあるので現在は積極的に推奨されていません。

そして、日本では男性向けにこうしたHPVウイルスの予防ワクチンは実施していないのですが、英国では男性にも接種することがあるそうで、国によって対応が異なるようです。

ただし、前述の通り、HPVウイルスに感染してもかなりの確率で自然治癒するとされているため、副作用の恐れがありながらワクチンを打つよりも、体の免疫を高く保ってウイルスを排除するように過ごす方が大切です。

また、最近では遺伝子検査が一般的になってきて、遺伝的要素から癌の発症リスクがどれくらいあるのか、調べられるようになってきているので、気になる方はトライしてみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、子宮頸がんの原因ウイルスは男性にうつるのかといったことや、検査や治療について詳しくお伝えしました。

まず、子宮頸がんの原因ウイルスはHPVといって性交渉を感染経路とするので、子宮頸がんの場合は男性から女性にうつりますが、逆に女性から男性にうつることで、男性は陰茎癌などを発症しますが、発症率が10%と女性に比べて低いのでした。

また、男性のためのHPVウイルスの検査はまだなく、女性であってもウイルス治療の方法はないのですが、ウイルスはほとんどの場合が自然治癒するので、体の免疫を高く保ち排除できるように過ごすことが大切とのことでした。

それから、予防ワクチンは日本では、女性に向けてもあまり推奨されておらず、男性向けにもまだないので、ウイルスの予防をするよりも、遺伝子検査などで自分の体の発症リスクを把握し、日頃から備えることをオススメします!命に関わることなので。
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遺伝子検査について詳しく知りたい方はコチラの記事をチェック!

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