子宮頸がんで上皮内癌の場合の手術と再発や転移について!保険も
子宮頸がんは、30代をピークに女性が発症しやすい子宮癌の一種で、発症率、死亡率共に乳がんの次に多いとされています。
ただ、子宮頸がんは子宮頸部の表面を病巣にすることが多く、上皮内癌といって円錐切除術という手術で切除が可能なので、この場合の再発や転移、再発率や生存率といったことが気になりますよね。
また、子宮頸がんで上皮内癌の場合の手術には保険は適用されるのでしょうか?
そこで今回は、子宮頸がんで上皮内癌の手術と再発や転移についてや、保険についても詳しくお伝えしていきます。
目次
子宮頸がんで上皮内癌の場合の手術は?
子宮頸がんは、HPVという性交渉を感染経路としてうつるウイルスが原因となる子宮癌の一種で、初期に自覚症状が出づらいため、2年に1度の定期的な子宮頸がん検診が重要視されています。
そして、子宮頸がん検診を受けると、まずは子宮頸部の細胞が異常な状態になっていないかを確認する検診を行い、この結果として要精密検査となったら、疑いのある部位が見つかり、がんかどうかを検査する必要があるということになります。
それから、精密検査でコルポ診、組織診という検診を行った上で、結果として「異常なし」「異形成(軽度異形成、中等度異形成、高度異形成)または「がん」のいずれかを診断されることが多いそうです。
子宮頸がんで上皮内癌の場合の手術は?
「がん」と診断を受ける中でも、上皮内癌といって、できあがったばかりの癌で、まだおとなしく子宮頸部以降に浸潤していない癌だった場合は、病巣を取り除く手術だけで治療を終えることができます。
そして、その手術法は2通りあります。
・レーザー蒸散
病巣をレーザーで蒸発させる方法で、局所麻酔を行い、1~2日の入院で可能だそうで、95%位の方がこの治療で治りますが、蒸発させてしまうので、組織を切り取って検査を行うことができなくなります。
なので、上皮内癌が疑われる場合は、LEEP切除(病変部をうすく切除)し、レーザー蒸散を加える手法もあり、これによって組織診もでき、子宮の欠損も最小限となるそうです。
・円錐切除
病巣を円錐形に切除する方法で、脊椎麻酔をかける必要があり、3~5日程度の入院が必要ですが、病院によっては日帰り手術もできるところがあるようです。
そして、切除したものを病理検査できるので、診断が確実にでき、95%の方がこの手術で完治していると言われています。
子宮頸がんで上皮内癌の場合の再発や転移について!保険も
子宮頸がんで上皮内癌の場合は、がんのステージもまだ0からIの段階である可能性が高いので、90%の方が完治し、5年生存も保証されているそうです。
ただ、がんの性質や進行については、切り取った部分を病理検査しないと正確には分からないため、もしも摘出しきれないと分かった場合は、上皮内癌であっても、再発率は8~15%程度あるとされています。
しかし、この時点でがんが転移している可能性はほとんどないため、ステージが早期のうちに疑いのある部位をできるだけ除去し、その後も経過観察を続けながら、万一再発してしまっている場合はその都度対処していかなければなりません。
また、子宮頸がんで上皮内癌は、がん保険の適用にはならないことが多いです。
なぜかというと、がん保険の対象には「悪性新生物」「上皮内新生物」の2つのキーワードが入っていて、悪性新生物は子宮頸がんでいうところの「浸潤癌」なんですが、上皮内癌はまだ膣や骨髄にまで拡大する浸潤癌ではないので、対象にならないのです。
ただ、一般的に言って、円錐切除術などの費用は、入院日数にもよりますが、10万円に満たないところが多いので、早くがんが見つかったことを前向きに捉え、自己負担をするようにしましょう。
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子宮頸がんで上皮内癌を発症すると流産しやすくなるってホント?
子宮頸がんで上皮内癌と診断された場合は、円錐切除術を選択するケースが一般的ですが、この手術でメスが入るのは、出産が始まるまでキュッと締まっている必要がある子宮頸部です。
そのため、一度切り開き、縫合すると、妊娠をすることはもちろんできるのですが、産道の一部である子宮頸管が短くなっているために流産や早産を起こしやすくなると言われているので、注意は必要です。
とはいえ、がんが進行期に入り、子宮を全摘出しなければならない場合に比べれば、妊娠を望めるだけでも良いことと前向きに捉え、早期にがんを摘出し、その後の再発の確率を低くすることを優先するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子宮頸がんで上皮内癌の手術と再発や転移についてや、保険についても詳しくお伝えしました。
まず、子宮頸がんでは、検診で上皮内癌が見つかるとステージ0かIの初期であるため、できるだけ早く円錐切除術などで病巣を死滅させ、切り取って病理検査を行うことができ、転移の可能性はほぼないのでしたね。
その結果、がんが悪性ではなく、浸潤も進んでいないことが確認された場合、5年生存率は90%程度と比較的高いのですが、もしもがんを取り切れなかった場合の再発率は8~15%あるとされています。
さらに、上皮内癌は浸潤癌ではないためがん保険は適用になりませんが、費用は10万円以内に収まりますし、流産や早産の確率は高まるものの、妊娠や出産はできるので、できるだけ早く対処しましょう。
また、遺伝子検査を行い、自分の体の発症リスクを把握しておくことで、よりしっかりとした予防や治療ができるのでオススメです。命に関わることなので。
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