子宮頸がんステージ4の症状や完治の見込み!余命や生存率も!
子宮頸がんは、30代をピークに若い女性がかかりやすい子宮がんの一種で、がんの性質によっては進行が早く、手遅れになると再発のリスクも高まります。
そのため、子宮頸がんでステージ4の場合の症状や完治の見込みはどれくらいあるのか、気になるのではないでしょうか。
また、子宮頸がんでステージ4の場合の余命や生存率についても知っておきたいですよね。
そこで今回は、子宮頸がんステージ4の症状や完治の見込み、また、余命や生存率について詳しくお伝えしていきます。
目次
子宮頸がんのステージ4の症状は?
子宮頸がんは、世界的に見ても乳がんの次に発症率、死亡率の高い病気で、他のがんと違って原因がハッキリしており、HPVウイルスという性交渉を感染経路としたウイルスによるものだとされています。
ただ、このウイルス感染自体は珍しいものではなく、ほとんどの場合が自覚症状のないうちに自然治癒してしまうのですが、排除できなかった場合に子宮頸がんを発症することになります。
そして、子宮頸がんには初期の自覚症状がほとんどないため、2年に1度の受診が推奨されている子宮頸がん検診で発見されない限り、症状が現れないままがんのステージが進行してしまうことがあります。
子宮頸がんのステージ4の症状
子宮頸がんでは、次の通り大きく分けて5つのステージに分類されています。
・ステージ0…がんが最も浅い粘膜内に留まっている
・ステージIa…がんが筋層にまで深く進行しているが、深さが5mm以内である
・ステージIb…がんが筋層にまで深く進行しており、深さが5mmを超えている
・ステージII…がんが子宮頸部を越えて広がっているが、膣部の3分の1を超えていないもの。または骨盤壁にまで広がっていないもの
・ステージIIIa…がんが子宮頸部を越えて広がっており、膣部の3分の1を超えているもの
・ステージIIIb…がんが子宮頸部を越えて広がっており、骨盤壁にまで広がっているもの
・ステージIV…がんが膀胱・直腸・肺・肝臓などの他の臓器や組織に転移している
つまり、ステージ4の場合はがんが子宮だけでなく、付近の膀胱や直腸などの消化器官や、さらに遠隔の肺や肝臓にまで転移してしまっていることが分かります。
これは、ステージIb以降にリンパ節に転移したがんが、リンパに乗って遠隔の内臓にも転移すると考えられているためで、この段階までくると下腹部痛や激しい腰痛、咳などの症状が現れてきます。
また、排尿障害が起こり、おりものも量が異常に増え、異臭を放っていることが特徴的だそうです。
子宮頸がんステージ4の完治の見込み!余命や生存率も!
子宮頸がんステージ4では、完治する見込みとして、5年実測生存率が20.9%とされています。
子宮頸がんの5年実測生存率(がんの治療を始めた人の中で5年後に生存している人の割合
・ステージI…90.4%
・ステージII…70.1%
・ステージIII…49.4%
・ステージIV…20.9%
☆平均 76.3%
つまり、約8割の方は命を落としていて、たった2割の方だけが5年の命を保つことができるということになります。
そして、子宮頸がんは、発症するまでに3年から10年かかるとされているので、治療に成功したとしても、5年経った以降に再発するリスクが全くないとは言い切れず、特に肺や肝臓への転移がある場合は再発率も高いとされています。
そのため、子宮頸がんステージ4の完治の見込みは非常に低く、余命についても前向きに捉えることは難しいのですが、それでも約2割の方は命をとりとめているので、諦めずに医師と治療方法について相談し、できるだけ早く取りかかれるようにしましょう。
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子宮頸がんステージ4の治療方法は?
子宮頸がんでは、子宮頸部にできた癌がだんだんと深く浸潤し、付近の内臓への転移から広がっていくため、転移する前のできるだけ浅い段階で切除することが再発を防ぐ最も重要な近道とされています。
そして、ステージIや、ステージIIの初期であれば、この手術治療によって完治し、その後の妊娠や出産を望むことも難しくないそうです。
ただ、ステージIII以降になり骨盤壁にまで広がっている場合は、子宮全摘出の手術を行った上で、放射線療法を行うことになり、ステージIVの場合は化学療法も組み合わせて治療していくことになります。
そのため、治療による副作用も多く、費用も高額になることから、治療を続けていくことを悩む方もいるようですが、諦めずに続け、費用については高額療養費制度などを活用して、できるだけ自己負担額を減らせるようにしていくことをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子宮頸がんステージ4の症状や完治の見込み、また、余命や生存率について詳しくお伝えしました。
まず、子宮頸がんステージ4では、がんが膀胱・直腸・肺・肝臓などの他の臓器や組織に転移している状態で、下腹部痛や激しい腰痛、排尿障害やおりものの量が多くなり異臭を放つなどの症状が現れるということでした。
そして、ステージ4の5年実測生存率は20.9%で、完治の見込みはあまりなく、特に遠隔転移している場合は再発の可能性が高いのですが、諦めずに医師と相談し、できる限りの治療をするとのことでしたね。
子宮頸がんは、ウイルス感染が原因で誰もが発症するリスクを持つ病気ですが、遺伝的リスクもあり、最近では遺伝子検査を行う方も増えているそうなので、心配な方はぜひ検査を受けてみることをオススメします。命に関わることなので。
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