子宮頸がんの進行速度は一年でどれくらい?致死率についても!

画像1子宮頸がんは、20代から30代の女性に多い子宮がんの一種で、世界的に見ても乳がんについで症例の多い病気なので、定期的な検診が推奨されています。

なので、子宮頸がんにもしかかった場合、がんの進行速度は一年でどれくらいなのか、その致死率などについても知りたいのではないでしょうか?

また、子宮頸がんが進行していくと、どのようにステージが変化するのかも気になりますよね。

そこで今回は、子宮頸がんの進行速度は一年でどれくらいかといったことや、致死率についても詳しくお伝えしていきます。

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子宮頸がんの進行速度は一年でどれくらい?致死率も

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子宮頸がんというのは、画像の通り、子宮の入り口に当たる頸部を病巣にして広がるがんで、HPVウイルスという性交渉を感染経路としてうつるウイルスが原因とされています。

そして、このウイルスへの感染自体は珍しいことではなく、誰もが一度は感染するくらいですが、ほとんどの場合は体の免疫によって自然治癒する中で、排除できなかった場合に子宮頸がんを発症することになるのです。

それから、子宮頸部の細胞が、このウイルスへの感染によって、形態が変化することを「異形成」というのですが、軽度異形性、中度異形成の場合は、そこから自然治癒し、がんに発展しないで済む方もいるそうです。

しかし、残念ながら自然治癒できなかった場合は、3年~10年かけて子宮頸がんに発展すると言われているのですが、子宮頸がんは他のがんに比べてがんの進行速度が遅いことが特徴です。

ただ、一度発症するとがんの性質によっては非常に進行が早く、特に粘膜の内側で発症する腺癌の場合は、1年以内にステージの末期に至るケースも少なくないので、発症した場合は疑いのある部位を切除し検査をして、がんの性質をよく確認しなければなりません。

一方で、子宮頸がんの致死率は、ステージによって次の通り異なります。

子宮頸がんの5年実測生存率(がんの治療を始めた人の中で5年後に生存している人の割合

・ステージI…90.4%

・ステージII…70.1%

・ステージIII…49.4%

・ステージIV…20.9%

☆平均 76.3%

こうしたことから、子宮頸がんの致死率は平均して約2割強まで上ることが分かりますね。

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子宮頸がんのステージの変化について

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毎年約20%以上の方が子宮頸がんでその尊い命を落としていますが、子宮頸がんの5年生存率は、全種類のがんの平均よりも上回っていることが分かっていて、平均よりも治療がしやすいがんであるということが言えます。

そして、ステージIは5年生存率が90%以上もあるので、少しでも早いステージでがんを発見し、治療を開始すれば完治できるがんなんですね。

では、子宮頸がんでは、ステージごとにどのようにがんが進行するのでしょうか?

・ステージ0…がんが最も浅い粘膜内に留まっている

・ステージIa…がんが筋層にまで深く進行しているが、深さが5mm以内である

・ステージIb…がんが筋層にまで深く進行しており、深さが5mmを超えている

・ステージII…がんが子宮頸部を越えて広がっているが、膣部の3分の1を超えていないもの。または骨盤壁にまで広がっていないもの

・ステージIIIa…がんが子宮頸部を越えて広がっており、膣部の3分の1を超えているもの

・ステージIIIb…がんが子宮頸部を越えて広がっており、骨盤壁にまで広がっているもの

・ステージIV…がんが膀胱・直腸・肺・肝臓などの他の臓器や組織に転移している

このように、子宮頸がんは、がんが始めにできた原発部位から少しずつ深く浸潤し、周囲のリンパ節や臓器に転移します。

そして、骨盤内には卵巣・卵管・膀胱・直腸など、様々な臓器が密集しているため、転移を起こすまでに進行してしまうと治療が難しくなります。

また、リンパ節に転移するとリンパに乗って遠い肺や脳などの臓器に遠隔転移し、こうなると治療がさらに困難を極め、再発率も高くなるので非常に危険です。

そのため、子宮頸がんの定期検診では、がんを発症する3年よりも短い期間である、2年に1度の受診が推奨されており、これによって視診で発見される子宮頸がんも多く、手術治療だけで完治することも多いので、積極的に受診するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、子宮頸がんの進行速度は一年でどれくらいかといったことや、致死率についても詳しくお伝えしました。

まず、子宮頸がんは3年から10年かけて発症すると言われていて、発症までのスピードは他のがんより遅いのですが、がんが悪性だった場合、発症する部位によってはとても早いとのことでした。

また、致死率は約20%ですが、がんのステージ別に生存率を見ていくと、早く発見できれば手術治療で完治を望むことも難しくない一方で、リンパ節に転移すると遠隔転移を起こし治療が困難になって再発率も高くなるとのことでした。

そのため、子宮頸がんでは2年に1度の定期検診が推奨されていて、検診で自分の体を把握するほか、最近では遺伝的な発症リスクを調べるため、遺伝子検査をする方も増えてきているので、気になる方は一度受けてみてはいかがでしょうか。命に関わることなので。
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