子宮頸がんでも妊娠出来る?検診でひっかかった時の正しい理解!

画像1子宮頸がんは、20代から30代の女性がかかりやすい子宮がんの一種で、世界的に見ても乳がんの次に発症率が高いそうです。

そのため、子宮頸がんにかかると、妊娠出来るのかどうか、気になる方が多いのではないでしょうか?

また、定期的な子宮頸がん検診で、ひっかかった時のことについてもよく知っておきましょう。

そこで今回は、子宮頸がんでも妊娠出来るかといったことや、検診でひっかかった時の正しい理解について詳しくお伝えしていきます。

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子宮頸がん治療と妊娠について!検診の結果についても!

子宮頸がんは、子宮の入り口に当たる子宮頸部を病巣として広がる子宮がんの一種で、原因はHPVという性交渉を感染経路としてうつるウイルスとされています。

そして、このウイルス感染自体は珍しいものではなく、誰もが1度は感染するくらいのものなのですが、ほとんどの場合が自然治癒できる中で、排除できなかった場合にのみ子宮頸がんを発症するそうです。

それから、定期的に子宮頸がん検診を受けていると、視診でも確認できることが多く、早期に発見できれば比較的予後の良いがんだそうです。

そして、子宮頸がん検診では、まず始めに細胞診といって、子宮頸部の細胞をこすり取り、観察する検診を行うのですが、これによってHPVウイルスによる細胞の異形成(形態の異常な変化)が起きていないかを調べます。

それで、1週間ほどすると検診結果が自宅に郵送されてくるのですが、「要精密検査」と書いてあった場合、これはがんの発症自体を意味するものではなく、あくまで疑いのある細胞の異形成が見つかったことを指しているので間違えないようにしましょう。

そして、精密検査を受ける場合は、もう一度病院へ行き、コルポ診といって拡大顕微鏡のようなもので膣内を細かく観察し、疑いのある部位があればそれを切り取ってさらに詳しく調べる組織診というものを行います。

これによって、がんの発症の有無や、がんの性質、進行具合が分かるので、最初の検診でひっかかっただけでは、まだ判断ができないということを覚えておきましょう。

それから、組織診まで行った場合、診断結果は次の通りとなります。

・異常なし

・異形成

・がん

つまり、精密検査をしても、結果的に異常なしになる場合もありますし、異形成に留まることを確認して、経過観察扱いになることもあるのです。

ただ、残念ながら、がんと診断された場合は、さらにMRI検査などを行って、がんの病巣がどれくらい深く浸潤しているかを調べます。

そして、ステージIやステージIIの初期の場合であれば、がんの病巣のみを円錐切除術といって、2~3日の入院手術で切除する治療法で対処し、その他の転移が認められなければ完治ということになります。

それからもちろん、子宮は残すことができるので、妊娠や出産も問題なくできるのですが、子宮頸部にメスを入れることで、入り口がゆるみ、流産の確率はやや高くなってしまうと言われています。

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症状が現れてからでは危険!?子宮頸がんの自覚症状とは?

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子宮頸がんの診断結果でステージIやステージIIの初期の頃は、まだほとんど症状が現れておらず、あっても性交時の不正出血や、おりものの量が増えて臭いがきついといったことしか確認することができません。

ただ、不正出血やおりものの変化は、普段のホルモンバランスによって起こりうることなので、女性は見過ごしてしまいがちですよね。

そして、検診を受診することなくがんが進行してしまうと、ステージIIIを超えたあたりから下腹部痛に始まり、腰痛や排尿障害などが起こると、がんがかなり進行してしまっていると言えるのです。

なので、子宮頸がんの場合は症状が現れてからは手遅れになることが多く、日頃から検診を習慣化し、2年に1度は定期的に調べるようにすることがとても大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、子宮頸がんでも妊娠出来るかといったことや、検診でひっかかった時の正しい理解について詳しくお伝えしました。

まず、検診では細胞診を行うのですが、この時点で検査にひっかかっても、細胞の異常の診断結果に過ぎないので、がんについての詳しい検査は精密検査を行わないと分からないのでした。

そして、精密検査の結果、異常なしや、異形成なので経過観察となることも多いのですが、残念ながらがんと診断されても、詳細な検査でステージIやIIの初期であれば、子宮を残して手術治療を行い完治ができ、妊娠も問題無くできるのでしたね。

子宮頸がんは初期に症状が現れないため、定期的な検診を習慣化することで、早くがんを発見できるようにしておくことが大事ですが、最近は遺伝的な発症リスクを調べるために遺伝子検査もできるようになっているので、心配な方にはオススメします。命に関わることなので。
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遺伝子検査について詳しく知りたい方はコチラの記事をチェック!

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