子宮頸がんで転移した時の症状や生存率!起こる確率と余命も!
子宮頸がんは、20代から30代の女性に多いとされている子宮がんの一種で、検診で比較的発見がしやすく、早期に見つかれば予後が良いとされています。
ただし、場合によっては子宮頸がんが肺やリンパなど他の部位に転移してしまうこともあるので、転移した時の症状や生存率、余命を知りたいのではないでしょうか。
また、子宮頸がんで転移が起こる確率はどれくらいなのかも気になりますよね。
そこで今回は、子宮頸がんで転移した時の症状や生存率、また、起こる確率や余命について詳しくお伝えしていきます。
目次
子宮頸がんで転移した時の症状や転移が起こる確率は?
子宮頸がんは、ヒトパピローウイルスという性交渉を感染経路としてうつるウイルスが原因となって起こる子宮がんの一種で、毎年多くの方が尊い命を落としています。
また、世界的に見ても発症率、死亡率共に乳がんに次いで高い病気なので、企業や自治体では定期的な子宮頸がん検診を積極的に呼びかけています。
そして、子宮頸がんは、子宮の入り口の頸部にがんができるので、検診を受診すると、実際に視診で見つかるケースも多く、早期発見ができれば予後の良い病気として知られていて、ステージ0であれば治療手術で完治したケースもあるそうです。
ただ、初期に自覚症状がないため、検診を受けない限り発見が遅れることが多く、症状が現れる頃にはがんが進行して、中には他の器官にまで転移していることもあります。
子宮頸がんで転移した時の症状は?
子宮頸がんでは原病巣のがん細胞を取り除いても、リンパの流れに沿って他の臓器にがんが転移していることがあり、肺や脳、骨にまで転移している場合があるのですが、肺に転移した時にはどのような症状が現れるのでしょうか?
・咳が良く出るようになる
・血の混ざった痰がよくでる
・助間神経にがんが当たって胸に痛みを感じる
・胸に水がたまり、呼吸が苦しくなる
咳や血液の混じった痰や、胸の痛みは風邪をひいても起こることがありますが、胸に水がたまって呼吸が苦しくなることはなく、肺にがんが転移するなど命に関わる重い病気でしか起こりえない症状だそうです。
ただし、こういった肺に水がたまるといった症状は体の外側から確認が難しいため、子宮頸がんの感染者にこのようなつらい風邪の症状が現れたら、胸部を切開して肺の状態を調べ、水を抜くなどの治療も行うそうです。
このように、子宮頸がんは再発などによってがんが体の様々な重要な器官に転移してしまい、治療も困難を極めるとされています。
そして、子宮頸がんで転移する確率は、がんが発見された時のステージ毎に異なり、ステージ0やステージ1であれば比較的予後が良いとされていますが、ステージ2まで進行し、2bといって後半のステージに該当する場合は一気に転移の確率が上がります。
子宮頸がんで転移した時の生存率や余命は?
子宮頸がんが転移した時の5年生存率は、次の通りです。
・子宮頸がんが原発臓器・組織に「限局」している場合…92.9%
・所属リンパ節に転移があるか、隣接臓器・組織に湿潤している場合…55.2%
・遠隔臓器や遠隔リンパ節などに転移・湿潤がある場合…8.3%
つまり、肺などは遠隔臓器に当たりますから、5年後に生存している確率はたったの8.3%しかないということになります。
こういったことからも、子宮頸がんは早期発見をすることがいかに大事かが分かりますね。
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(関連記事:子宮頸がんが再発する確率や余命!症状や治療法についても!)
日本は子宮頸がん検診の後発国?
子宮頸がん検診についての世界の受診率は、アメリカでは85%、フランスでは71%、韓国では63%とある中で、日本では50%にも満たず、検診を受診しないままがんの発見が遅れ、治療と格闘しているか、場合によっては命を落としています。
ただ、子宮頸がんでは、前述の通り早期であれば視診で異常を見つけることができる場合もあり、疑いのある部位を切除し、子宮を残してその後の妊娠や出産が可能になるケースも多数あります。
そして、完治を望むことも難しくなく、再発の危険性におびえることなく、元気に生涯を終えることができる女性も多いのです。
それから、子宮頸がん検診は、日本でも国をあげて推奨しているので、自治体で助成が適用になるケースも多く、居住地域によっては無料で受診できたり、有料だとしても3,000円~5,000円程度で済むので、決して高い検診ではないのです。
また、検診自体にも痛みや出血が現れることは少なく、短時間ですぐに終わる検診ですので、女性の方は普段の健康診断と合わせて、2年に1度の受診を習慣化するようにしましょう。
そして、定期的に自分の体の状態を把握することが、少しでもがんの発症リスクを下げ、再発を繰り返したり転移で苦しまないようにできるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子宮頸がんで転移した時の症状や生存率や、起こる確率や余命について詳しくお伝えしました。
まず、子宮頸がんでは、原病巣のがん細胞を取り除いたとしても、リンパの流れにのって肺や脳、骨髄に転移し、肺の場合は、不正出血やおりものなどに加えて、咳や血の混じった痰や、胸の痛みを感じる症状が現れるのでしたね。
そして、こうした転移の確率は、がんが発見された時のステージによって異なり、ステージ2b以降だと格段に確率が上がるので注意が必要とのことでした。
また、転移した時の5年生存率は、肺などの遠隔器官への転移の場合たった8.3%しかなく、早期発見が大事であるということがわかりました。
ただ、日本ではまだ子宮頸がん検診が定着していなく、がん患者の半数以下の受診者という状況なので、自治体などの助成も調べ積極的に受けて、自分の体の状態をきちんと知ることから子宮頸がん予防を始めるようにしましょう。
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