子宮頸がんで不正出血の時の量や色!ステージや鮮血についても
子宮頸がんは、20代から30代の女性に多く、世界でも乳がんに次いで2番目に発症率、死亡率ともに高い子宮がんの一種とされています。
そして、初期に自覚症状がほとんど現れないことが特徴で、始めに症状があるのが不正出血なのですが、この時の色や量について気になりますよね。
それから、子宮頸がんで不正出血が現れた時のステージや、鮮血についても知りたいのではないでしょうか。
そこで今回は、子宮頸がんで不正出血の時の量や色、また、ステージや鮮血についても詳しくお伝えしていきます。
子宮頸がんで不正出血の時の量や色は?鮮血の場合も
子宮頸がんは、他のがんと違って原因がハッキリしており、HPVウイルスという性交渉を感染経路としたウイルス感染によって発症する子宮がんの一種で、早期発見できれば予後の良い病気ですが、対処が遅れると再発率が高く、助かる可能性が低くなります。
そして、初期に自覚症状が現れることがほとんどなく、あるとすれば不正出血なのですが、不正出血は女性であればあまり珍しいことではなく、生理不順の体質の人にとってみれば日常茶飯事なので、見過ごしやすい症状だとされています。
確かに、月経時以外に見られる出血は全て、量の多少にかかわらず「不正出血」と言い、明らかに血の色をしているものだけでなく、茶色っぽいおりものの場合もあるので、気づかずに過ごしている方も多いようです。
まず、一般的には生理の経血は、やや暗めの赤色で、やや粘調質が正常だと言われていて、期間としては3~7日以内が正常範囲内とされています。
そして、稀に生理の経血に鮮血が混じることもあるので、予定日通りに鮮血が出ていればあまり心配はないのですが、生理前の鮮血には不正出血の可能性があります。
それから、血は放っておくと茶色や黒色に近い色に変化しますが、鮮血が出続けている場合は体内のどこかで出血が続いているということになり、婦人科を早めに受診すると良いのですが、これだけでは子宮頸がんかどうかは判断できません。
そして、子宮頸がんの場合は、不正出血のタイミングが重要で、性交中や性交後に出血することがほとんどで、子宮頸がん発症のサインである可能性が高いです。
また、性交時に限らず不正出血の量が増え、悪臭のする茶色っぽいおりものが増えた場合も、子宮頸がんを発症している可能性があります。
そして、子宮頸がんでは進行すると同時に不正出血の量が増えていくとされているので、だんだん身に覚えのない不正出血が出ているようなら、十分な注意が必要です。
一方で、妊娠の場合も性交時に不正出血がありますが、次回月経開始予定の直前に現れ、出血は月経並みに多く、腹痛を伴うことが多いので、見分けるようにしましょう。
子宮頸がんで不正出血の場合のステージは?
子宮頸がんにおける不正出血が出始めたばかりの場合は、がんになる前のクラスI~IIに当たる場合が多く、まだがんを発症している段階にはないことが多いです。
ただ、量が増えてくるとがんのステージI期に入っている危険性があり、下腹部痛や下腹部にしこりを感じたり、腰痛も感じているのであれば、がんがかなり進行してしまっている危険性があります。
なので、子宮頸がんでは、不正出血が現れた時に婦人科を受診すると、こうした体の痛みについても問診を受けるので、できるだけ正確に答えるようにしましょう。
そして、がんのステージ毎の状態は下記の通りです。
・ステージ0期
がんが最も浅い粘着内にとどまっている
・ステージIa期
がんが筋層にまで深く進行しているが、深さが5mm以内である
・ステージIb期
がんが筋層にまで深く進行しており、深さが5mmを越えている
・ステージII期
がんが子宮頸部を越えて広がっているが、膣部の3分の1を越えていないもの、または骨盤壁にまで広がっていないもの
・ステージIIIa期
がんが子宮頸部を越えて広がっており、膣部の3分の1を超えているもの
・ステージIIIb期
がんが子宮頸部を越えて広がっており、骨盤壁にまで広がっているもの
・ステージIV期
がんが膀胱・直腸・肺・心臓などの他の臓器や組織に転移している
このように、ステージの中でもIIIb期以上になると、治療は困難になり、子宮を残して術後の出産や妊娠を望むのも難しくなってしまいます。
また、再発率も高くなって5年生存率も低くなりますが、逆にステージ0の状態で見つかると、円錐切除術といって、疑いのある部位を切り取り、検査をして問題がなければ完治となる可能性も低くはないそうです。
なので、予定外の不正出血が続き、だんだん量が増えたり異臭をしていたら、できるだけ早く婦人科を受診し、検査してもらうことをオススメします。
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(関連記事:子宮頸がんの発症率や年齢!自分の発症リスクを知る方法!)
子宮頸がん検診はどんな検査内容?費用は?
子宮頸がんでは、不正出血が現れるよりも前に、異形成といってHPVウイルスの感染によって頸部の細胞が形態変化を起こしていることがあり、定期的な子宮頸がん検診の視診で確認できることもあるので、早期発見が可能になります。
また、もちろん、異常なしという診断結果になったら安心ですし、HPVウイルスの感染自体は珍しいことではないのですが、感染してもほとんどの場合は自然治癒されるので、異形成が軽度や中度と診断されたら、その後排除されてなくなることもあります。
そのため、自分自身の身体のことをすみずみまで理解するためにも、女性の方は子宮頸がん検診を定期的に受けることをオススメします。
そして、子宮頸がん検診は、国や企業、自治体でもバックアップをしており、自治体では助成が適用されて無料で受診できる場合や、有料でも数千円で済むことが多いので、決して高い検診ではなく、痛みや出血もほとんどありません。
なので、2年に1度の定期検診を習慣化させることで、身体を守り、万一の場合でも早期に対処ができるようにしましょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子宮頸がんで不正出血の時の量や色や、ステージや鮮血についても詳しくお伝えしました。
まず、子宮頸がんの場合、他の不正出血と違うのは茶色っぽく異臭をただよわせていることが多い点と、性交時や性交後のタイミングで出血する点でしたね。
また、鮮血の場合は普通の生理であることも多いですが、子宮頸がんを含め何かしら体の中の臓器に異変が起きて出血が起きている場合もあるので、婦人科を受診すると良いとのことでした。
さらに、子宮頸がんで不正出血だけが現れている時点では、ステージ0より前のクラスI、IIの場合が多く、がんが始まる前段階なので検査を受け、問題なければ心配ないですが、不正出血に加えて下腹部の痛みや腰痛があるとがんが進行している可能性があるのでしたね。
なので、不正出血があっても心配ないと決めつけずにできるだけ早く婦人科に行くと良く、日頃から子宮頸がん検診を定期受診して、万一の場合に備えましょうね。
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