子宮頸がんの原因で処女との関係!性交渉なしでも発症する?
子宮頸がんは、発症率、死亡率共に世界で2番目に多い子宮がんの一種ですが、原因がハッキリとしていて、ウイルス感染の場合が多いことが特徴とされています。
そして、このウイルスの感染経路は一般的に性交渉によるものとされていますが、性交渉なしでも発症する可能性はあるのでしょうか?
また、子宮頸がんの原因で処女との関係も気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、子宮頸がんの原因で処女との関係や、性交渉なしでも発症するのかといったことについて詳しくお伝えしていきます。
目次
子宮頸がんの原因で処女との関係は?性交渉なしでも発症するの?
子宮頸がんは、子宮の入り口にあたる「頸部」を病巣に広がる子宮がんの一種で、日本でも年間12,000人が発症し、そのうちの3,500人が尊い命を落としているそうです。
ただ、早期発見ができれば予後の良いがんであることと、原因がハッキリとしていて、ヒトパピローウイルス(以下、HPV)への感染によるものであることが多く、子宮頸がんの患者の99%はHPVウイルスへの感染が確認されています。
それから、このHPVウイルスは性交渉を感染経路としてうつるので、性交渉の経験がある人なら誰もがウイルスへ感染し、子宮頸がんを発症するリスクがあるとされているのですが、子宮頸がんの原因の残りの1%は何が該当するのでしょうか?
子宮頸がんは性交渉なしでも発症する?処女との関係も
子宮頸がんの患者の9割にHPVウイルスの感染が確認されているのは確かですが、残りの1割は感染が確認されず、そのがんの発症原因は喫煙や、食生活の偏りなどであると考えられているそうです。
つまり、性交渉の経験がない処女の方であっても子宮頸がんを発症するリスクはあるということになりますね。
こちらの画像は、アメリカでがんの原因として考えられるものを円グラフで示したもので、がん全体の中でもたばこや食事・肥満といった要因が占める割合は高く、子宮頸がんの場合でもこうしたがんの2大要因との相関性は高いとされています。
特に、タバコを吸っている女性は、禁煙女性に比べて約2倍も子宮頸がんを発症する確率が高いという研究結果も出ているので、注意が必要です。
なので、性交渉の経験がない処女の方でも、子宮頸がん発症のリスクを考えた場合、子宮頸がんの定期検診を受ける必要がありますし、病院側では性交渉の経験の有無に限らず、子宮頸がんの検診は勧めていますので、安心して受診するようにしましょうね。
スポンサーリンク
(関連記事:子宮頸がんの発症率や年齢!自分の発症リスクを知る方法!)
子宮頸がんのウイルスの潜伏期間は?発症する確率も!
ところで、こうした性交渉による子宮頸がんのウイルスに感染した場合は、どれくらいの確率で子宮頸がんを発症するのでしょうか?
この確率については、子宮頸がんの検診を受診した人に対して研究結果が発表されており、子宮頸がん検診を受診した100人のうち1人が再検査となり、さらに再検査を受けた人100人のうち6人が子宮頸がんを発症するのが平均的とされています。
つまり、HPVウイルスに感染したとしても、がんに至るまでに自然治癒する確率はかなり高いということが分かりますね。
また、HPVウイルスへの感染自体は決して珍しいことではなく、ほとんどの人が1度は感染したことがあるほどだそうで、コンドームを装着したとしても感染率が下がるだけで、感染を完全に予防できるわけではないそうです。
そして、感染したHPVウイルスは、体の中に10年~15年潜伏した上でがんを発症するのですが、その間に、人間の体の免疫機能によって治癒することができるのだそうです。
ただ、喫煙習慣や、食習慣の乱れがある場合、体の免疫力が落ちて、HPVウイルス感染から子宮頸がんを発症する確率を上げることになります。
つまり、HPVウイルスの感染予防をすることよりも、感染していることを前提に、自然治癒できる体作りに気をつけたり、タバコや食生活の乱れといった、様々な病気の発症リスクを上げる行為は、できるだけ控えるようにした方が良いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子宮頸がんの原因で処女との関係や、性交渉なしでも発症するのかといったことについて詳しくお伝えしました。
まず、子宮頸がんでは、性交渉を感染経路としてうつるHPVウイルスによる発症率は全体の9割を占めるということですが、残りの1割はタバコや食生活によるものだとされるので、性交渉の経験がなく、処女の方でも子宮頸がんを発症することはあるのでしたね。
中でもタバコと子宮頸がん発症の相関性は高いため、処女の方でも該当する方は気をつけた方が良く、子宮頸がんの定期検診は性交渉の有無に限らず受けた方が安全ということでした。
また、HPVウイルスに感染してもそこからがんを発症する確率は低く、ウイルス自体は潜伏期間の10年~15年の間に自然治癒するので、ウイルスを排除できる免疫力の高い体作りをすることが、子宮頸がん発症の予防に大切ということでした。
↓↓↓
「子宮頸がんの発症率や年齢!自分の発症リスクを知る方法!」についての記事はコチラ!?
スポンサーリンク