子宮頸がんでクラスiiiaの正しい理解と治癒の確率!

画像1子宮頸がんは、近年、20代から30代の若い女性の発症率が高くなっている子宮がんの一種で、死亡率も高く、日本でも毎年3500人の方が命を落としています。

ただ、早期発見ができれば治る可能性もあるがんであるため、自治体や企業では定期的な子宮頸がん検診を呼びかけているので、受けると5つのクラスに分けて検診結果が出ます。

なので、子宮頸がんでクラスiiiaと書かれていた場合の正しい理解や、治癒の確率なども気になるのではないでしょうか?

そこで今回は、子宮頸がんでクラスiiiaの正しい理解と治癒の確率について詳しくお伝えしていきます。

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子宮頸がんでクラスiiiaの正しい理解とは?

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子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)というウイルスの感染が原因とされていて、性交渉を感染経路として男性から女性にうつります。

そして、性交渉の経験のある人であれば誰でも感染する可能性があり、特別な人が感染するようなものではなく、誰でも1度は感染するウイルスと言えます。

ただ、HPVウイルスに感染したとしても、ほとんどの場合が自然に治癒するのですが、排除できなかった場合にのみ子宮頸がんを発症してしまうのです。

そして、子宮頸がんの場合は早期発見ができれば完治する確率が高くなるので、自治体や病院、企業などでは2年に1度の子宮頸がんの検診を推奨していますよね、

こうした子宮頸がん検診では、自治体の助成が適用して無料で受けられたり、有料でも数千円で受診ができるので、ぜひ積極的に受診するようにしましょう。

子宮頸がんでクラスiiiaの正しい理解とは?治癒の確率も!

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子宮は、中が空洞の西洋梨のような形をしていて、球形に近い形の体部が胎児の宿る部分です。

一方で、子宮の入り口に当たるところが頸部と呼ばれ、ここが子宮頸がんの病巣になるとされています。

そのため、子宮頸がん検診では、この頸部の形態変化をまず調べることになります。

そして、この形態変化の一種のことを「異形成」と呼ぶのですが、診断した上で異形成の段階を次の3つに分けるそうです。

・軽度異形成(CIN1)

・中度異形成(CIN2)

・高度異形成(CIN3)

そして、もう少し詳しく調べるため、細胞診を行います。

これは、子宮頸部および膣の表面をやわらかいブラシのようなヘラを使って細胞をこすり取り、その細胞を検査する検診方法で、痛みはなく、多少の出血をすることがありますが、心配はないそうです。

そして、5分程で終わる簡単な検診で、10日から1ヶ月くらいで自宅に結果が郵送されてきます。

また、クラスごとの判定は、次のように5つに分かれ、クラスiiiはさらに3段階に分かれて表示されます。

・クラスi…正常細胞の陰性

・クラスii…異常な細胞があるが良性の陰性

・クラスiii…悪性を疑うが判定はできない擬陽性

・クラスiiia…悪性を少し疑い軽度・中程度異形成を想定

・クラスiiib…悪性をかなり疑い、高度異形成を想定

・クラスiv…上皮内がんを想定する

・クラスv…浸透がんを想定し、がんが骨盤など内部まで深く進行している

つまり、クラスiiiaの場合は、悪性を少し疑い軽度・中程度異形成を想定ということになります。

そして、「クラス」=「がんのステージ」という間違いをして一気に落ち込んでしまう方がいるのですが、これはあくまで細胞が正常か、がんかを調べた上で出る結果です。

なので、クラスiiiaだからといってがんのステージ3まで進行していて、中期以上に当たるという意味ではないので、この時点でひどく落ち込んだりしないようにしましょう。

ただ、クラスiiiというのはいわゆるグレーゾーンで「がんとは言えないけれど、細胞の形が変化しつつあります」という意味なので、細胞の形や変化の強さによってクラスiiiaかクラスiiibに分かれます。

そして、クラスiiiaは「細胞の形態が少し変化してきている」ということで「軽度異形成」に該当し、高度異形成のようにがんの一歩手前の状態というほどではないとされています。

それから、自然治癒する確率は高く、およそ7割の方が細胞を正常な状態に戻すことができ、完治すると言われています。

なので、クラスiiiaの場合、病院では「経過観察」扱いとし、また3ヶ月後に検診を受けてください、という診断を下すことが多いそうです。

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(関連記事:子宮頸がんの発症率や年齢!自分の発症リスクを知る方法!

子宮頸がん検診でクラスiiiaと結果が出た時の対応の仕方は?

子宮頸がん検診でクラスiiiaと診断された場合は、自然治癒する確率がかなり高いため、基本的に心配はないとされています。

ただし、HPVウイルスには感染している可能性があるので、その後の生活習慣の乱れなどが原因となって子宮頸がんを発症する危険性は残されています。

そのため、経過観察扱いとなって3ヶ月後や、その後も検診を行って、連続してクラスiiiaが出た場合には、組織診といって、子宮の出口の一部を採取してよりたくさんの細胞を調べ、高度異形成が混じっていないかなどを調べることになります。

つまり、クラスiiiaは非常にグレーゾーンで、軽度異形成から高度異形成へと変化してがんに進んで行くケースも3割ほどあるそうです。

そして、生活習慣の乱れの中でも、特に喫煙習慣のある方は子宮頸がんの発症率との相関性が高いという研究結果も出ているため、命よりも嗜好を優先しないように習慣を根本的に見直すことをオススメします。

また、生活習慣以外にも、元々体が持っている遺伝的な要因なども、がんの発症率には大きく起因しているため、気になるようであれば遺伝子検査も行って、自分の体のがんのなりやすさを知っておいても良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、子宮頸がんでクラスiiiaの正しい理解と治癒の確率について詳しくお伝えしました。

まず、子宮頸がん検診の結果で、クラスiiiaと出た場合は、細胞の形態が少し変化してきている軽度異形成で、がんのステージ3とは異なり、約7割の方が自然治癒すると言われているのでしたね。

ただ、経過観察扱いとなるので、その後の検査で再びクラスiiiaが出るようであれば組織診でさらに詳しく調べられ、悪化してがんを発症するケースも3割は残されているのでした。

そのため、自然治癒するためにも生活習慣の見直しは大切で、特に喫煙は子宮頸がんとの相関性が高いので絶対にやめた方が良いのでしたね。

子宮頸がんは発症の前段階での検診ができるということなので、早めに発症リスクを知り、早期に対処しましょう!
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子宮頸がんの発症率や年齢!自分の発症リスクを知る方法!」についての記事はコチラ!?

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