子宮頸がんでクラス2の正しい理解!陰性やnilmの意味も!
子宮頸がんは、20代から30代の女性に多い子宮がんの一種で、世界的に見ても乳がんの次に発症率と死亡率が高い病気です。
ただ、早期発見ができれば治る可能性もあるがんなので、自治体や企業では定期的な検診を推奨していて、実際に受けると5つのクラスに分けて検診結果が出ます。
なので、子宮頸がんでクラス2になった場合の正しい理解や、陰性やnilmの意味なども気になるのではないでしょうか?
そこで今回は、子宮頸がんでクラス2の正しい理解や、陰性やnilmの意味についても詳しくお伝えしていきます。
目次
子宮頸がんでクラス2の正しい理解とは?
子宮頸がんは、他のがんと違って原因がハッキリしており、ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)というウイルスの感染が関係していて、このウイルスは主に性交渉を感染経路としています。
そのため、性交渉の経験のある人であれば誰でも感染する可能性があり、特別な人が感染するようなものではありません。
それから、HPVウイルスに感染したとしても、ほとんどの場合が自然に治癒するのですが、排除できなかった場合にのみ子宮頸がんを発症してしまうそうです。
そして、子宮頸がんの場合は早期発見ができれば適切な手術を行うと完治する確率が高くなるので、自治体や病院、企業などでは2年に1度の子宮頸がんの検診を推奨していますよね、
こうした子宮頸がん検診では、自治体の助成が適用になって無料で受けられる所などもあるので、ぜひ積極的に受診するようにしましょう。
子宮頸がんでクラス2の正しい理解とは?陰性やnilmの意味も!
中が空洞の西洋梨のような形をしている子宮は、球形に近い形の体部が胎児の宿る部分ですが、子宮の入り口に当たるところが頸部と呼ばれ、子宮頸がんの病巣になるとされています。
そのため、子宮頸がん検診では、この頸部の形態変化をまず調べ、この形態変化の一種のことを「異形成」と呼ぶのですが、診断した上で異形成の段階を次の3つに分けるそうです。
・軽度異形成(CIN1)
・中度異形成(CIN2)
・高度異形成(CIN3)
こうした異形成はHPVウイルスへの感染によるもので、軽度異形成と中度異形成の場合はほぼ100%自然治癒するとされているので、経過観察ということになり診断が終わることが多いです。
ただ、高度異形成の場合は、子宮頸がんの初期段階にある可能性があるので、もう少し詳しい検診を行います。
これが細胞診といって、子宮頸部および膣の表面をやわらかいブラシのようなヘラを使って細胞をこすり取り、その細胞を検査する検診方法で、痛みはなく、多少の出血をすることがありますが、心配はありません。
そして、5分程で終わる簡単な検診で、10日から1ヶ月くらいで自宅に結果が郵送されてくるそうです。
また、クラスごとの判定は、次のようになっています。
・クラス1…正常細胞の陰性
・クラス2…異常な細胞があるが良性の陰性
・クラス3…悪性を疑うが判定はできない擬陽性
・クラス3a…悪性を少し疑い軽度・中程度異形成を想定
・クラス3b…悪性をかなり疑い、高度異形成を想定
・クラス4…上皮内がんを想定する
・クラス5…浸透がんを想定し、がんが骨盤など内部まで深く進行している
つまり、クラス2の場合は、HPVウイルスの影響で異形成を起こしている細胞があるが、良性で、がんは陰性ということになります。
なので、「クラス」=「がんのステージ」という間違いをして一気に落ち込んでしまう方がいるのですが、これはあくまで細胞が正常か、がんかを調べた上で出る「クラス」です。
そして、クラス2だからといってがんのステージ2まで進行していて、中期に当たるという意味ではないので、心配はありません。
また、この診断書に見慣れない英文字の羅列が見られ「nilm」と書いてある場合は、子宮頸がんの検診の結果を分類するシステムに使われる用語のひとつで、「異常はなかった」という意味なので、心配はありませんよ。
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(関連記事:子宮頸がんの発症率や年齢!自分の発症リスクを知る方法!)
子宮頸がん検診でクラス2と結果が出た時の対応の仕方は?
子宮頸がん検診でクラス2であれば陰性で、がんの発症の疑いはないということでしたが、細胞が異常と聞いてしまうと、心配になってしまいますよね。
そして、HPVウイルスに感染している可能性も高く、異形成が消滅せず、子宮頸がんを発症する確率が全く無いとは言い切れません。
そのため、心配であればHPVウイルスに感染しているかウイルス検査を受診してみるのもオススメですが、それよりも大切なことは、細胞の異形成がしっかりと自然治癒するように、正しい生活習慣を送り、栄養や睡眠をしっかりとって、体の免疫力を高めることです。
こういった睡眠や正しい食生活といったことは、当たり前のように見えて、実はきちんとできていないことが多く、ちょっとした不調が重なっていくうちに、気づいたら重い病気を発症していたということが少なくありません。
また、子宮頸がんでは、喫煙習慣とがんの発症との相関関係がとても高いという研究結果が出ているため、喫煙習慣がある方はできるだけ早く禁煙につとめ、生活習慣を見直すようにしましょう。
でないと、子宮頸がんを発症してしまい、進度によっては命を落としたり、将来的な妊娠なども望めなくなっていまいますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子宮頸がんでクラス2の正しい理解や、陰性やnilmの意味についても詳しくお伝えしました。
まず、子宮頸がんでは細胞の形態変化を調べた上で、高度異形成の場合に、細胞診という細胞を採取して行う検診を行い、10日ほどで結果が出て、診断書では5つのクラスに分けて記載されているのでしたね。
そして、クラス2の場合は細胞の形態変化はあるが心配はなく、陰性という判断で、nilmという「結果に問題なし」というサインもあるとのことでした。
そのため、異形成となった細胞がきちんと自然消滅するように正しい生活習慣を意識し、体の免疫力を高め、喫煙などのがんの発症リスクを高めるような行動はできるだけ早く見直すようにしましょう。
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