子宮頸がんの感染経路と潜伏期間!男性にうつる?予防するには?

画像1子宮頸がんは、性交渉のある人なら誰でも感染する可能性のある子宮がんで、特に20代から30代の女性に多いとされています。

そのため、子宮頸がんの場合、男性への感染や、詳しい感染経路、また、潜伏期間なども気になるのではないでしょうか?

また、子宮頸がんを予防するにはどうしたら良いのかも知りたいですよね。

そこで今回は、子宮頸がんの感染経路と潜伏期間や、男性にうつるのかといったことや、予防手段といったことについて詳しくお届けします。

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子宮頸がんの感染経路と潜伏期間!男性にうつる?

子宮頸がんはどんな病気?感染経路や潜伏期間は?

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子宮頸がんは世界的に見ると、乳がんに次いで発症率、死亡率共に第2位に位置する病気で、日本では年間12,000人が子宮頸がんを発症し、そのうちの約3,500人が死亡していると報告されています。

また、死亡に至らない場合でも子宮の摘出により妊娠や出産ができなくなるケースも多いので、怖いですよね。

そして、子宮頸がんは他のがんと違って原因がハッキリしている点が特徴的で、ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)というウイルスの感染が関連するとされており、感染経路は全て性交渉だそうです。

とは言っても、子宮頸がんは性病ではなく、性感染症の1つとして考える方が正しいということを覚えておきましょう。

それから、特別な人が感染するわけではなく、性交渉の経験のある人なら1度は感染したことのあるくらいありふれたウイルスで、ほとんどの場合は自然と排除されるそうです。

ただ、排除することができなければ、10年~15年の長い潜伏期間を経て発症するので、元々の感染経路がどの男性との性交渉だったかは特定することは難しいのです。

なので、結婚している夫婦間で、子宮頸がんの発症ルートをめぐって論争が起きるケースがあるそうですが、HPVの性質を考えれば意味のない論争と言えるのではないでしょうか。

また、子宮頸がんでは女性が男性からウイルスを感染されるのですが、もちろんその逆もあり、男性の場合も自然と排除することができなければ肛門がんや陰茎がんを引き起こす原因となります。

ただ、その確率は子宮頸がんの10%に過ぎないそうなので、HPVウイルスによるがんというと子宮頸がんにかかる女性の患者が圧倒的に多くなるんですね。

子宮頸がんの症状は?

Woman with a stomach ache

子宮というのは、中が空洞の西洋梨のような形をしていて、球形に近い形の体部が胎児の宿る部分で、下方に続く部分は細長く、その先が膣へと突出しています。

そして、この子宮の入り口にあたるところが頸部と呼ばれ、子宮頸がんは頸部を病巣にして広がります。

それから、子宮頸がんの症状としては、特徴の1つに、性交時の子宮頸部への刺激による出血がありますが、初期には自覚症状がほとんどないそうです。

また、おりものが白や黄色っぽく変化する場合があり、進行するとおりものの色の変化や悪臭が顕著に見られるようになり、出血量も増える傾向にあるそうです。

そして、さらに進行すると、がんの腫瘍が大きくなり炎症部位も広がるため、周囲の臓器や神経を圧迫することにより、下腹部の痛みや排便異常・排尿障害などの症状が現れるとされています。

このように、自覚症状は進行してはじめて出てくるのですが、子宮の表面にあたるところにがんができるため、定期的な婦人科検診を受けていれば、視診で早期に発見することができることが特徴だそうです。

子宮頸がんを予防するには?

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前述の通り、子宮頸がんは普段の婦人科検診でも発見することができるので、早期に対処すれば原因が特定できていることもあって、頸部を除去する手術を行うことで完治することも難しくありません。

そのため、予防法としては、定期的な婦人科検診に加え、2年に1度の受診を推奨されている子宮頸がん検診を受けることが何よりも大切です。

そして、子宮頸がんは日本でも発症率がとても高いため、各自治体や企業が定期的な健診を推奨していて、一部の自治体では無料で受けることができたり、有料でも数千円と安価な検査なので、積極的に行うことをオススメします。

それから、子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、HPVウイルスへの感染を防ぐことができるとも言われています。

そのため、各市区町村での実施方法などを調べると、地域によっては役所の中に接種担当課もあり、助成が適用になっていることもあるので確認してみましょう。

そして、中学1年度となる年度に、間隔をあけて3回の接種を行うとされています。

ただし、この子宮頸がん予防ワクチンは、副作用も高く、子宮頸がんそのものを予防する効果はまだ証明されていないため、医師によっても意見が分かれるそうです。

また、子宮頸がんに限らず、がんは遺伝的要因が70%で環境要因が30%とされているのはご存知でしょうか。

なので、子宮頸がんの場合は、ウイルスの感染を防ぐことは難しいものの、喫煙習慣があることで発症リスクを高めると考えられています。

さらに、70%は遺伝的要因が占めているため、最近では遺伝子検査を行って、自分の体が遺伝的に抱えている、子宮頸がんを含んだ様々な病気の発症リスクを調べる方も多いようですね。

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(関連記事:子宮頸がんの発症率や年齢!自分の発症リスクを知る方法!

子宮頸がんの再発率は?余命も

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子宮頸がんは早期に発見ができ、検査結果が進行期Ia期という段階であれば、子宮を残すことも可能で、その後の妊娠、出産にも問題がないそうです。

しかし、発見が遅れて、がんが子宮頸部をこえて広がり、子宮の深部にまで達する進行期Ibに入ると、頸性浸潤がんという状態になり、一般的に子宮を残すことは難しく、再発や転移の可能性も出てくるので怖いですね。

そのため、とある婦人科の研究データでは、初回の治療でがんの部位を全摘出した場合の子宮頸がんの再発の確率は次の通りと出たそうです。

・骨盤内のみが33%

・骨盤内+骨盤外が12%

・骨盤外のみは55%

また、がんの再発後の余命については、「生存率」という言葉がよく使われますよね。

そして、子宮頸がんの再発後の生存率は、がんがリンパ節転移していた場合は5年生存率が「55%」で、遠隔転移していた場合の5年生存率が「8.2%」となっているそうです。

このように再発率や余命を数値で見ると、子宮頸がんの完治にはいかに早期発見することが大切かが分かりますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、子宮頸がんの感染経路と潜伏期間や、男性にうつるのかといったことや、予防するにはといったことについて詳しくお届けしました。

まず、子宮頸がんの原因ウイルスであるHPVの感染経路は性交渉で、女性から男性にうつることもあり、男性も肛門がんなどにかかりますが、発症率は子宮頸がんの10%とのことでしたね。

また、ウイルスの潜伏期間は長く、10年~15年もあるので、原因となった性交渉の相手の男性を特定することは難しいとのことでした。

そして、子宮頸がんはで内診や視診でも発見が可能なので、定期的な健診を受けることが予防になり、がんの要因である喫煙習慣などの環境要因や、遺伝的要因も認識して、自分が抱える発症リスクも知ることが大事ということでした。

子宮頸がんは再発すると治療が困難になり、生存率も急に低くなるなど重いがんのため、しっかり予防をして病気のリスク管理を行うようにしましょう。
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