子宮頸がんが再発する確率や余命!症状や治療法についても!
近年では、20代~30代の女性が子宮頸がん発症の確率が高くなっており、命の危険に関わるリスクや、妊娠ができなくなる恐れなどもあって、注目されています。
そして、子宮頸がんは早期に発見すれば治療しやすいがんとされていますが、対応が遅れると再発する確率が高くなり、余命も限られるとされています。
そのため、子宮頸がんが再発した時の症状や治療法、また、予防するために何が必要かといったことを知りたいのではないでしょうか?
そこで今回は、子宮頸がんが再発する確率や余命、また、症状や治療法についても詳しくお伝えしていきます。
目次
子宮頸がんとその原因について
子宮は、中が空洞の西洋梨のような形をしていて、球形に近い形の体部は、胎児の宿る部分で、下方に続く部分は細長く、その先は膣へと突出しています。
そして、この部分が頸部(けいぶ)と呼ばれ、膣の方を見ると奥の突き当たりの頸部の一部が見えるのですが、その中央には子宮の内腔に続く入り口があり、この入り口は外子宮口と呼ばれています。
また、婦人科のがんで最も多い子宮のがんに、子宮頸がんと子宮体がんがありますが、子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部から発生するので、普通の婦人科の診察での観察や検査がしやすく、発見されやすいがんとされています。
そして、早期に発見すれば比較的治療がしやすく予後の良いがんですが、進行すると治療が難しくなり、再発する確率も高くなるので、早期発見が大変重要です。
ちなみに、子宮体がんは子宮内膜がんと呼ばれ、胎児を育てる子宮体部の内側にある子宮内膜から発生すると言われていて、閉経後の50代の女性に多いそうです。
それから、子宮頸がんは他のがんとは違う大きな特徴として、原因がハッキリしているという点があります。
子宮頸がんの原因の多くはヒトパピローマウイルス(以下、HPV)というウイルスの感染が関係するとされていて、このHPVは性交渉で感染することが知られています。
そして、このHPV感染そのものは珍しいものではないのですが、感染しても多くの場合自然治癒するとされているそうです。
ただし、ウイルスが排除されずに感染が続くと、子宮頸がんが発生する原因となり、子宮頸がんの患者の90%以上からHPVが検出されるそうです。
また、喫煙の習慣があると、子宮頸がんの発症リスクを高めることも知られています。
子宮頸がんの再発とは?症状や治療法は?
子宮頸がんの再発とは?
がん治療では、手術や抗がん剤治療などで目に見える大きさのがんがなくなることを寛解と言いますが、寛解になっても目で確認できない程度の小さながんが残っていると、時間とともにがんが大きくなり、再び目に見えるほどのモノが現れ、再発します。
そして、子宮頸がんの場合は、子宮を含め骨盤内の臓器やリンパ節にがんがある局所再発や、がん細胞や血液やリンパの流れとともに移動し、最初にがんができた場所から離れた肺や肝臓などの遠隔臓器に転移する遠隔転移再発などがあるそうです。
症状や治療法は?
局所再発した子宮頸がんの場合、最初にがんができた子宮頸部や子宮を切除したあとの膣の端にがんがみられるだけでなく、子宮体部、卵巣、直腸、膀胱など骨盤内の臓器やリンパ節にもがんが確認できることがあります。
そのため、症状としては、不正出血やおりものの異常などに加えて、腸や膀胱などにがんができるとがん細胞が周囲を圧迫するため、腹痛や血尿、血便などがみられることもあるそうです。
そして、さらにがんが進行すると、痛み、吐き気、だるさ、食欲不振、便秘、体重減少などの症状だけでなく、再発による気分の落ち込みなどの心の不調が現れることも少なくないそうで、つらいですね。
ただ、子宮頸がんは再発の場合、初発時に比べて初期段階で見つかる可能性がかなり低いことや、子宮頸がん自体の進行は遅くても、他臓器に転移してしまった場合、その臓器のがんの進行が非常に早い場合はあるので、治療は混案を極めるそうです。
そのため、再発した場合の治療法は、骨盤内であった場合、骨盤内臓全摘術といって、子宮、膣ともに下部結腸、直腸、膀胱を切除する手術を行った後に、放射線療法と化学療法を併用するパターンが1つあります。
その他に、病巣が他臓器に渡る場合、年齢や基礎疾患により手術が不可能な場合は、手術をせず、症状を和らげ、苦痛なく生活が送れるよう症状緩和の目的で化学療法を行うパターンもあるそうです。
さらに、臨床試験として複数の薬剤を合わせた化学療法を行う病院もあるようですね。
そして、骨盤内臓全摘術施行後は、手術によって損なわれた機能を補うために、形成術(人工肛門や人工的な尿路の形成)などを行い、日常生活に復帰できるようにするそうです。
そのため、骨盤内全摘術を施行した場合は、形成術によって作られた人工肛門や、人工的に作られた尿路のケアの仕方なども学んでいかなければなりません。
それから、遠隔転移していた場合は、他部位の手術や化学療法、放射線療法の併用も視野に入れていく必要があるとされています。
子宮頸がんが再発する確率や余命は?
子宮頸がんは早期発見をすることができれば、がんが頸部にとどまって、いわゆる表面のがんである場合に病巣を取り除くことで100%完治することができるとされています。
そして、この進行期Ia期という段階であれば子宮を残すことも可能で、その後妊娠、出産にも問題がないそうです。
しかしながら、発見が遅れて、がんが子宮頸部をこえて広がり、子宮の深部にまで達する進行期Ibに入ると、頸性浸潤がんという状態になり、一般的に子宮を残すことは難しく、再発や転移の可能性も出てくるそうです。
そのため、とある婦人科の研究データでは、初回の治療でがんの部位を全摘出した場合の子宮頸がんの再発の確率は、
・骨盤内のみが33%
・骨盤内+骨盤外が12%
・骨盤外のみは55%
という結果になったそうです。
再発後の余命は?
そして、がんの再発後の余命のことを表すために「生存率」という言葉がよく使われますが、子宮頸がんの再発後の生存率は、がんがリンパ節転移していた場合は5年生存率が「55%」で、遠隔転移していた場合の5年生存率が「8.2%」となっているそうです。
再発の予防法は?がんの発症リスクを知っておくことの大切さとは?
再発してしまうと予後が悪くなることが特徴である子宮頸がんですが、再発するとしたら術後3年以内が多いとされているので、特にその時期に異変を感じたら、すぐに病院を受診するようにしましょう。
ただ、前述の通り、子宮頸がんの再発の症状は非常に発見しづらい特徴があるので、そもそも自分自身の身体に発症するリスクがどれくらいあるかを知って、初発から防ぐことが大切なのではないでしょうか?
そして、子宮頸がんに限らず、どんながんでも、遺伝的要因と環境要因とがあり、子宮頸がんの場合は環境要因として性交渉によるウイルスの感染や、タバコなどの生活習慣があげられますが、要因全体のうち70%は遺伝的要因があるとされています。
そのため、遺伝子検査を行うことで、子宮頸がんだけでなく様々な病気のリスク管理ができるのです。
遺伝子検査とは?
私たちの体が持つDNAというのは、体の設計図とも表現されて、親の受精を経て親が持つ特徴が子へと遺伝するとされています。
そして、そのDNAが持つ情報次第では、髪や目の色などの外見的な特徴だけでなく、病気のなりやすさといった身体的な特徴なども決まるので、DNAの情報に基づいて子孫に受け継がれる特徴を遺伝形質と呼んでいて、これを決める因子を遺伝子と言います。
それから、この10年近くでDNAの解析技術が急速に発展し、遺伝子検査を行って遺伝子の持つ情報を解析し、産まれ持った病気のなりやすさや体質などを知ることができる検査が行われるようになっていることをご存知でしょうか?
また、この検査方法では、血液だけでなく、唾液でも簡単に遺伝子を調べられることから、身近な検査になっています。
そのため、遺伝子検査を行って、主にがんなどの発症リスクを調べ、生活習慣を見直す人が増えてきています。
そこで続いて、自宅でも簡単にできる遺伝子検査「マイコード」についてご紹介しようと思います。
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