プロゲステロンの基準値や数値が低い原因と増やす方法!多い時も

プロゲステロンは、エストロゲンと共に女性ホルモンを司るホルモンの一種で、これらが正常に働いていることは妊娠するために必要不可欠な条件と言われており、基準値より少ないと不妊の原因として考えられることがあります。

なので、プロゲステロンの作用やその基準値、妊娠中の数値、数値が低い場合に正常値に戻すためにプロゲステロンを増やす方法、数値が低い原因について知りたいのではないでしょうか。

それから、プロゲステロンの数値が多い時についても気になりますよね。

そこで今回は、プロゲステロンの基準値や数値が低い原因と増やす方法、また、多い時についても詳しくお伝えしていきます。

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プロゲステロンの基準値や数値が低いのはなぜ?多い時についても

プロゲステロン(黄体ホルモン)とは、妊娠の成立および継続に欠かせない女性ホルモンの名称で、その作用としては受精卵が着床しやすいように子宮内膜の環境をやわらかく整えたり、受精卵が着床した際には、分泌を続けて子宮内環境を良いコンディションに保ち、流産を防いで妊娠を継続させる働きをするとされています。

その他にも、体内の水分量を保つ、基礎体温を上昇させる、食欲増進、乳腺の発育など、様々な働きを持つことで知られています。

こうしたことから、黄体ホルモンが特に多く出ている排卵後から生理までの黄体期には、体がむくんだり、食欲が旺盛になったり、眠気に襲われたり、胸が張ったりといった症状が現れるのですね。

また、プロゲステロンは女性ホルモンの一種とお伝えしましたが、男性の体内でも生成され、副腎と呼ばれるところから少量だけ分泌されます。

そして、作用としては糖の代謝や骨の代謝に作用し、女性ホルモンであるエストロゲンの調節といった働きもしています。

プロゲステロンの基準値!数値が低い原因とは?多い時も

プロゲステロンの数値は血中ホルモン検査で知ることができるので、妊娠をのぞむ方のうち、不妊が疑われる時に病院でこの検査が行われることが多いです。

そして、プロゲステロンの基準値は以下の通りとされています。

・ 卵胞期 1以下ng/ml

・ 排卵期 1以下 ng/ml

・ 黄体期 5~30 ng/ml

・ 閉経期 1以下 ng/ml

このように、妊娠していない状態では卵胞成熟期までの値は低く、血中濃度の変動はわずかですが、黄体期に入ったとたん上昇するといった特徴があります。

そして、妊娠すると妊娠を維持するために女性の体はプロゲステロンを分泌するため、妊娠前期は4.2~39.2(ng/ml)、妊娠中期は19.6~143(ng/ml)、妊娠後期には34.5~390(ng/ml)の間で上昇するとされています。

こうしたプロゲステロンの数値は人によって異なり、基準値より低い場合があるのですが、これの原因としては主に「黄体機能不全」という症状が考えられます。

そして、黄体機能不全になる原因としては、一つにはFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)は脳から分泌されるホルモンなのですが、プロゲステロンの分泌量に関与するこれらのホルモンが、そもそも少ない可能性が考えられます。

それから、黄体ホルモンに対する子宮内膜の感受性の悪さが関係していることもあり、これによってプロゲステロンが正常に分泌されていても正常に反応せず、子宮内膜が分厚くならないことがあります。

さらに、卵胞発育不全、高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群などの疾患も考えられるため、不妊が疑われる場合に血中プロゲステロン濃度を検査し、数値が下回ることが分かった場合には、医師によってさらにその原因を検討する診断がなされます。

このように、プロゲステロンの数値が基準値より低いと、生理不順が起きたり、周期が安定しないといったことが起こりやすくなり、これによって不妊が起きたり、妊娠できたとしても流産しやすくなり、妊娠の継続が難しくなると言われているのです。

・ 基準値よりも多い場合はある?

ストレスなどでホルモンバランスが崩れ、逆にプロゲステロンの分泌が過剰になるケースも少なくありません。

これによって、体がむくみやすくなったり、肌荒れによりニキビや吹き出物などのトラブルを起こし、生理不順や睡眠障害が起こる場合も考えられます。

こうしたプロゲステロンの数値が多すぎる場合は、基準値を保つための方法として、次の項目でお伝えする生活習慣の見直しを参考にしていただき、ホルモンバランスを保つようにすることをオススメします。

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プロゲステロンの数値を増やす方法は?

プロゲステロンの値が低いと、不妊の原因になるばかりでなく、更年期障害の症状を悪化させかねないので、次の通り、プロゲステロンの数値を増やすための方法をチェックしていきましょう。

生活習慣の見直し

プロゲステロンの数値を上昇させ、ホルモンバランスを整えるには、まずは次の通り生活習慣の見直しが必要です。

1、 栄養素

好き嫌いせず、なんでもまんべんなく食べるようにし、特に次のような栄養素を意識して、特に多く含んでいる食べ物を食べるようにしましょう。

・ ビタミンE

ホルモンバランスを調整し、生殖能力を向上させます

<多く含まれる食べ物>

アーモンドなどのナッツ類、鰻、いくら、かぼちゃ、ほうれん草、アボカド、小松菜、オリーブオイル

・ ビタミンC

毛細血管に働きかけ、機能を正常に保ち、排卵に効果があるとされています

<多く含まれる食べ物>

みかん、レモン、柿、いちご、キウイフルーツ、パイナップル、じゃがいも、カリフラワー、ブロッコリー、パプリカ、キャベツなど

・ 鉄分

貧血になると黄体機能不全を起こしやすくなります

<多く含まれる食べ物>

ひじき、海苔、しじみ、ごま、大豆、レバー、ほうれん草、プルーンなど

2、 バランスの良い体型を維持

極端な太り過ぎも、痩せ過ぎもプロゲステロンの数値が正常値より低くなる原因になるとされていて、太りすぎの場合はホルモンサイクルに異常をきたしていることが多く、無排卵などの排卵障害を起こすこともあるそうです。

一方で、極端に痩せすぎている場合も、必要な栄養素が不足している可能性が考えられ、生殖機能が低下し、生理不順になったり、生理がきても排卵がない無排卵月経が起こることもありますし、鉄欠乏症貧血による着床障害の原因にもなります。

そのため、前述の栄養素を参考に、バランスの良い食生活を行い、体型を維持するようにしましょう。

3、 早寝早起きの習慣

女性ホルモンの正常な分泌には、規則正しい生活習慣は必要不可欠です。

中でも、日々の生活の中で最も大切なのが睡眠の取り方で、夜、寝ている時にプロゲステロンをはじめとした女性ホルモンが分泌されるため、なるべく早めの時間に就寝し、良質な眠りを得られるように寝室の環境を整えると良いでしょう。

4、 ストレスを適度に発散する

仕事や人間関係ではもちろん、妊活中は基礎体温を毎日つけたり、薬の服用などでストレスがたまり、かえって妊娠を遠ざけてしまう可能性があります。

なぜかというと、ストレスを受けると脳内にある視床下部からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)というホルモンが分泌され、その対応でいっぱいになってしまい、生殖ホルモンのコントロールが後回しにされてしまい、排卵障害や無排卵、月経不順などを引きおこしやすくなるのです。

これによって高温期の不安定にもつながり、黄体ホルモンのバランスを悪くし、着床しにくく流産しやすい子宮環境を作り出してしまうので、運動や友達に会う、自然の豊かなところに行くなど、自分なりのストレス発散法を見つけて、自分とうまくつきあうようにしましょう。

プロゲステロン値を増やす治療

妊活をしている方で不妊が疑われる場合は、病院で血中プロゲステロン濃度を検査する血液検査を行い、プロゲステロンの数値が低いことが分かった場合、次のような治療を行うこともオススメします。

1、 病院でのホルモン補充療法

日本ではプロゲステロン単独でのホルモン補充療法はないものの、プロゲステロンとエストロゲン混合のホルモン補充療法があり、プロゲステロン注射などの投与で行うことができますので、次の記事を合わせてチェックしてください。

(関連記事:プロゲステロン注射の効果と副作用!生理や妊娠検査薬への影響も

2、 経口避妊薬

経口避妊薬葉、プロゲステロンやエストロゲンを比較的簡単に補充できる方法で、オーソM21錠、トリキュラー錠、マーベロンなど様々な経口避妊薬が販売されているので、避妊以外にも更年期障害の症状改善や生理痛やPMSの症状改善などの目的で使ったことがある方が多いのではないでしょうか。

ただ、こうした経口避妊薬は、服用初期には出血、乳房の圧痛、便秘、吐き気などの副作用があるとされています。

3、 市販のプロゲステロンクリーム

日本では認可が下りていないのですが、海外では市販のプロゲステロンクリームが多く販売されているので、こうしたクリームの詳細や使い方については次の記事を合わせてチェックしてください。

(関連記事:プロゲステロンクリームの使い方と効果や副作用!更年期の場合も

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、プロゲステロンの基準値や数値が低い原因と増やす方法、また、多い時についても詳しくお伝えしました。

プロゲステロンは子宮内膜環境を良くし、妊娠しやすくし、着床後は流産を防ぎ妊娠を継続させる作用があることで知られており、その他にも生理周期の安定化や基礎体温の上昇、食欲増進、乳腺の発育などの働きがあり、低い場合は黄体機能不全などが考えられ、過剰分泌する場合は生活習慣の見直しが必要なのでした。

そして、プロゲステロンを増やすための方法として、ビタミンCやEなどの栄養素やそれを含む食べ物を食べること、良質な睡眠、ストレスの発散の他にも、病院でできるホルモン補充療法や、経口ピルの服用とその副作用、プロゲステロンクリームについてお伝えしました。

そのため、不妊で悩んでいる方だけでなく、更年期障害の治療としてもプロゲステロンの値をチェックし、症状の改善のためできることから取り組んでみてくださいね。

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